フランシス・ベーコンが提唱した「帰納法的思考」とは?

 ◆帰納法的思考を重視した「フランシス・ベーコン

 

 

どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

ともぴこです。

 

 

今日も「フランシス・ベーコン」関連の哲学コラムになります。

 

 

前回・前々回と「ベーコン」を取り上げできて

・知は力なり(この記事)→近代哲学の祖「フランシス・ベーコン」の【知は力なり】という名言の意味・真意 - はぎのともぴこの幸福論
・4つのイドラ(この記事)→フランシスベーコンの4つのイドラと「知性」を獲得するための大前提 - はぎのともぴこの幸福論
の説明をしてきました。

 

 

と、こんな感じで、現代でもかなり役に立つ知恵を提示してくれている彼ですが、実はもう1つ重要視したものがあります。

 

 

それが帰納法的なアプローチ】です。

 

 

 

というのも、そもそも哲学というジャンルは、帰納法とは真逆の演繹法的なアプローチが多く、そのため現実世界とはかけ離れたり、応用不可能な概念が生まれたりし易いんです。

 

 

と、急に帰納とか演繹とか言っても分からない人もいると思うので

(こういう時、学校教育ってバカにならないなぁと思います)

 少し分かりやすく説明したいと思います。

 

 

 

帰納法演繹法の違いを分かりやすく説明します

 

 

野球を例にするなら


演繹法は「こういうピッチャーが世界一だ」という仮説を立て、その仮説を実証するために、練習や食事を組み立てていきます。

 

なので、演繹法の場合は、最初の仮説が間違ってると大事故になります((((;゚Д゚)))))))笑

そして、最初の仮説を立てるために色んなお勉強をするという感じです。

 

 


一方帰納法

 

ダルビッシュ
田中マー
マエケン
菅野

 

など、一流の選手たちを分析し、彼らの共通点を洗い出し「良いピッチャーとはコレなんじゃねぇか?」という仮説を立て、そこから練習していきます。

それで成果が出れば、仮説が正しい。って感じです。

 

 

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こう捉えると、哲学はかなーーーり演繹よりな学問なワケです。

 

 


もっと細かく言うと、帰納法演繹法は、哲学の世界では、それぞれ

 

 

帰納法→経験論
演繹法→合理論


という2つの思想になっており、ベーコン哲学者には珍しく、徹底的な帰納法思想の立場なので【イギリス経験論の祖】と呼ばれています。


そして、この思想が強まったおかげで、その後のイギリスでは「ロック」の様な賢人を生むに至るわけです。

 

 

 

 

◆まとめると

 

 

演繹法→初めに「これが正しいのではないか?」という仮説の正解を立て、それを証明していくこと

 

帰納法→実験や観察を通じて、個別の事例の共通点と違いを洗い出し、それらを統合する事で見えて来た事柄を、一般的な法則へと導く方法のことです。

 

 

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もっと分かりやすくするために、最後に”おっぱい”で説明しましょう!!

 

 

 

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演繹法的おっぱい理論

仮説→おっぱいがでかい奴はバカだ(前提)


ほらあいつも。
やっぱりあいつも。
見ろ!あいつもだ。


やっぱり巨乳は馬鹿だ。

 

 

 


帰納法おっぱい論


あの合コンで会った、巨乳バカだったよな。
そう言えば中学の同級生のあいつも。
ウチの姉も。


あれ?もしかして巨乳の人ってバカなんじゃないか?

 

極端な例えをすればこうなります。

 

 

語弊のない様に言っておきますが、私はおっぱいは差別なく全おっぱいを愛する「おっぱい仙人」なので、貶してるワケではございません。


ご理解下さい。

 


何はともあれ、まぁ【知を応用して技術開発して、どんどん社会を豊かにしてこうぜ!それが知の力だ!】というコンセプトを提示していたベーコンですから

 

 

帰納法の立場にいても、何の不思議もないですね。

 

 

 


まぁこんな感じで

 

知は力なり
4つのイドラ
イギリス経験論の祖

 

などと、圧倒的な実績、卓越した実力を持ち、大活躍した偉人ですが、実はイギリス国民からの人気は、とてもつもなく低いんです((((;゚Д゚)))))))

 


というのも、彼、

 

【その学識と人格とは、天使と悪魔のように違う】と呼ばれるほど、色々やらかしているからです。

 

彼がどんな事をしたのか?は本題から逸れるので話しませんが笑


ではでは( ´ ▽ ` )ノ
長い長いフランシスベーコンの話を読んで頂いて、ありがとうございました。

 

 

 

 

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