第百十一段 【アウグスティヌスという偉大な哲学者の告白!】

◆中世哲学の世界へようこそ

 


さてさて、今日は哲学コラムになります。

 

 

今までこのブログで紹介してきた哲学者

 

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などは「古代哲学者」というジャンルに分類される古い方々でしたが、今週から「中世の哲学者」に移行していこうと思います。

 

 

まずですが、中世哲学の大きな特徴は何かと言えばキリスト教と哲学の融合》です。

 

 

 現代にまで続くキリスト教の教養体系や仕組みは、この時代の哲学と共に作られた。と考えてもらっても大雑把には大丈夫です。

 

 

ここら辺の話は、もう現代にも大きな影響を与えているので、ぜひじっくり読んでみて下さい。

 

 

 

という事で今日は、キリスト教の教養の土台を作ったと言われるアウグスティヌスを紹介したいと思います。名前ぐらいは聞いた事があるかもですね。

 

 

全部で3回になりそうなぐらい激ムズな内容ですが、どうぞお付き合い下さい( ゚д゚)

 

 

 

 

アウグスティヌスという男の半生

 

 

そもそもアウグスティヌスは、最初から敬虔なキリスト教信者だったのではなく、むしろ神さえも疑いにかかる「ギリシア哲学・古代哲学」を学ぶ哲学者の立場でした。

 

 

じゃあなぜキリスト教の土台を作るほどの信者になったのか?というと、そのヒントは、アウグスティヌスが自分の半生を書いた自伝「告白」という本にあります。

 

 


その本には、こんな風に書かれています。

 

 

「私は肉欲に支配され荒れ狂い、まったくその欲望のままになっていた」

「これまでの罪深く、道徳にはずれた人生を送ってきたことをどれだけ悔いているか」

 


的な事です。

 


「こいつどんだけ酷いことをして来たんだ!殺人か何かか?」と思う人もいるかもしれませんが、要は女性問題に苦しんだんですw

 

 


どんな偉大に哲学者でも、恋愛にも苦悩するみたいです。

 

 


具体的にアウグスティヌスの半生を書くと

 

 

青年時代のアウグスティヌスは、妻ではない若い女性と同棲していて、彼女との間に息子を1人もうけてしまいます。(おい)

 


その後、その内縁の妻と息子とを連れて、教師の職を求めてローマに旅立ちます。

(中世はギリシアからローマに哲学の中心が移ります)

 

 

ローマで彼は、あらゆる種類の宗教と哲学とを知り学んでいたが「何だかな〜」と、どれにも満足してませんでしたし、結局教師にはなれずじまいでミラノにお引越しします。

 

 

そこでキリスト司教「アンブロシウス」の影響を受けることとなり「キリスト教すげー!!」と思うに至ります。

 

 

その頃にクレイジーマザー「モニカ」ミラノに出てきて、一緒に住む事になったのが大きな転機でした。

 

 

何とクレイジーマザー「モニカ」はアウグスティヌスに内縁の妻を追い出させ、新しい若い女性と息子を婚約させたんです((((;゚Д゚)))))))

 

 

ただしアウグスティヌスもそれに反抗し、今度は別の女性とまた同棲を始めてしまうんですね笑

 

 

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時系列だけ言えば

 

 


内縁の妻と子供ができ慎ましい暮らし

ローマでフリーター

ミラノに引っ越し

キリスト教と出会う

母ちゃんも一緒に住みだす

内縁の妻追い出される

強制結婚させられる

アウグスティヌスぐれる

他の女と同棲

 

というのが、一連の流れです。

 

 

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この頃の事をアウグスティヌス

 

 

「私は肉欲に支配され荒れ狂い、まったくその欲望のままになっていた」

「これまでの罪深く、道徳にはずれた人生を送ってきたことをどれだけ悔いているか」


と言っているワケです。

 

 

そして「こんな罪まみれの自分は嫌だー!!」となり、キリスト教に没頭していったんですね。



 

 

 

 

キリスト教の基礎の基礎を作る!!

 

こういう風に、人生の序盤で苦労し、キリスト教に没頭し始めたアウグスティヌスが、自分の目標としたのが「教義体系を確立させよう!」というものです。

 

 

義体系を作るって何?と言えば


何故神様はキリスト1人なの?
何で善悪があるの?
何で人は罪を犯すの?

 


などなど、キリスト教の教えを合理的かつ論理的にするための「根拠作り」と思って頂いて大丈夫です。

 

 

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「何でイエスが神様のなの?」って聞かれた時に、みんながバラバラでおまけに矛盾のある説明をしたらマズイですよね。


それを起こさないために教義体系を作り、よりキリスト教の土台を強固にし、布教し易くしようという狙いです。

 

こうやって、キリスト教の教義を作る事になった時、アウグスティヌスが活用したのが「ギリシア哲学」です。

 

 


さっき挙げたアリストテレスプロトンの思想を応用して、キリスト教の教義体系を確立させようとしたんですね。

 


ただし、ここで大きな壁にぶつかります。

 


それがキリスト教の教えとギリシア哲学が結構食い違ってる】という事です笑

 

 

キリスト教の教義を作るために、ギリシア哲学を活用すると「キリスト教の教えに矛盾が生じる」という事が多発します。

 

 

そしてアウグスティヌスは暫くの間「どうしたらいいんだぁぁぁ!!」と悩んだ結果、とある事を思い付きます。

 

そうだ!!
《良いとこ取りして融合しちゃえ!!》というものです。

 

 


つまり、アウグスティヌスは、ギリシア哲学とキリスト教の教えを擦り合わせ「ほーーら、これで矛盾がないでしょ?」という教義を作り出しました。

 

 

そのアウグスティヌスが作り出した教義の多くが、現代のキリスト教まで引き継がれているわけです。

 

 

つまり、キリスト教の教えというのはギリシア哲学とキリスト教ミックスなんです。

 

 

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いかなる学問・宗教も、こうやって過去の教えや本質擦り合わせて進化していくんですね。

 

 


じゃあ、アウグスティヌスキリスト教ギリシア哲学の「特に何」をミックスさせたかと言えば、プラトンの【イデア論】です。

 

あのど変態概念「イデア論」をキリスト教の教えとミックスさせて、教義を作っていったワケですね。

 

 

 

 

 

その辺は次回話すとして、とりあえず今日は

 


アウグスティヌスは女性問題で苦しんだ
キリスト教の基礎となる教義を作った
③その教義は「ギリシア哲学に矛盾しない」という論理を打ち立てた
④そのために使ったのがプラトンイデア論


という事です。

 

ではでは( ´ ▽ ` )ノ

 


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