第百四段 【アリストテレスの四原因説を簡単に解説してみた】

アリストテレスの【四原因説】

 

 

どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

 

ぴこです。

 

今回は哲学コラムで、アリストテレス【四原因説】について書いていきます。

 

 

 

前回書いたアリストテレスの「中庸」という記事とはうって変わって

この記事→第七十一段 人生をうまくいかせる最大最高の秘訣は【中庸】という感覚をインストールできるか?である - ぴこの平成徒然草

 

 

超難解な概念を紹介していきます。

 

 

この難解な概念をどこまで文字で説明できるのか?
どこまで皆さんに理解してもらえるのか?
どこまでアリストテレスに拒否反応を示せないでもらえるのか?

 


書く前から私自身もガクブルですが、日常や仕事にとても応用が効く概念なので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

 

 

プラトン【エロース・イデア論以来のカオスな回になると思います笑

 

 

プラトン第九十九段 【哲学者プラトンの思想から考える、愛とは一体なんなんだ?】 - ぴこの平成徒然草

 

 

 

 

プラトンアリストテレスの悲しい関係

 

そもそもアリストテレスプラトンの弟子で、プラトンが開いた大学的なもの(アカデメイア)の生徒であり、卒業後は先生としてそこで教鞭を振るっていました。

 

 

なので「さぞプラトンの教えを崇拝し、さぞイデア論LOVEなのだろう」と予想できそうですが

 

 

 
プラトンが1番大切にしていた《イデア論》を真っ向から否定しました。

 

 

 

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えぇ。そんな師匠の顔に泥を塗る男、それこそがアリストテレスです。

 


ただ、とんでもない弟子のようですが、哲学者は真理を追究する人ですから、先生の説だろうが恩人の説だろうが、気を遣わず「間違いは間違いだ」と言うのが正しい姿勢です。

 

 

そして、イデア論をただ否定したのでは子供の喧嘩ですので、それを覆す概念・考え方をきちんと提唱しました。

 

 

それが【四原因説】です。

 

 

えぇ。察せますよね?
この間話したイデア論でさえあれだけカオスだったのですから、それを超える概念である四原因説はさらにカオスだと........笑

 


ただざっくり言えば、スマートフォンが発明されたのは現代ですが「それならスマートフォンという概念もイデア界にあったのかい?」となってしまいます。

 


車も?
PSPも?
プラペチーノも?


「それは無理あるやろー!!」と言ったのがアリストテレスです(言われてみれば当たり前なんですけどね笑)

 

 

 

 

 

 ◆さあ、イデア論の復習です!

 


まず復習ですが、イデア論

 

 

私達がA~Hカップまでの様々なサイズのおっぱい、乳首が黒かったりピンクだったりするおっぱいなど、多種多様なおっぱい見た時に、それらを全部「おっぱいだ!」と認識できるのは、イデア世界に【理想のおっぱい・おっぱいの本質】があり、そのイデア世界の概念を、私達は潜在意識下では知っているから「おっぱいだ」と認識できる。という事です。

 

 

 

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もっときちんと言えば

 

腐ったリンゴ
新鮮なリンゴ
赤リンゴ
青リンゴ
切ってあるリンゴ

 


などなど、色んなリンゴを「リンゴだ!」と認識できるのは、イデア世界に【理想のリンゴ】が存在してるからだ。という事ですね。

 

 

つまりイデア世界っていう場所には《あらゆる物事の理想像や本質があるんだ、それを模範にしてるのが我々の現実だ》とお考え下さい。


こんな画像も紹介しましたね笑

 

 

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◆四原因説

 

では本題に。

 

こんなイデア論を真っ向から否定したのが【四原因説】です。

 


じゃあ「四原因説って何ー?」と言いますと

 

 

【物事が生成し存在するに至るまでには、この4つの原因を必要条件としている】という概念です。

 

 

例えば


花はどうやって咲くのか?
家はどうやって立つのか?
ラーメンはどうしてできるのか?


これら全てが存在するためには4つの原因が必要であり、それを省くことは不可能だ。という事です。

 

 

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この【四原因説】が凄いのは、カバー領域がラーメンや家などの制作物だけでなく「自然界にさえ通用する」と断言している点です。

 

 

まだ????が並んでいる人も多いと思いますが、歯を食いしばって付いて来て下さい笑

 

 

ここまではとりあえず「物事が存在するためには、4つの原因が必要なのねー!」ぐらいに思っておいて下さい。

 

 

話が前後してすみませんが、この話をしないと四原因説を解説できないので、やりますね。

 

 

さっきも言った様に、アリストテレスイデア論を否定しています。

 


その理由は、イデア界自体が確認できないし(何を当たり前の事を笑)次々と発明される新しいモノが、予めイデア界にあったと説明するのはムリがあるからです。

 

 

それなら「イデア界がないなら、プラトンが探してるものの本質はどこにあるの?」という論争になります。

 

 

プラトンは【ものの本質=イデア】と言ったのですから、イデアを否定したらものの本質がなくなるワケです。

 

それが説明できなくて、みんな苦悩していたんですが、アリストテレスはとんでもない発想を持ちます。

 


《ものの本質?そこにあるやん。それそれ》

 

 

こう言いだしたのですww
イデア界に何かものの本質はなく【目の前の・現実のものそれぞれにある】と言い出したのです。

 

 

例えば「木の本質はイデア界に木という本質があり、、、」という主張を「木の本質は木だよ。それそれ。」と言い出したのですw

 

そしてそれを【形相(エイドス)】と読んだんです。

 

 

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ここまでをまとめますよー!!

 

 

アリストテレスプラトンが「イデア」と読んだものの本質を【現実世界のそれぞれのものにある】と主張し、それを《形相(エイドス)》と言い換えました。

 

 

 

ものの本質・イデア

ものの本質・そこにあるもの・形(形相)

 


になった、という事です。

 

 

 

 

◆形相をまずはマスターしよう!

 

 

さっきも説明しましたが、この【形相】こそが四原因説の中の1つの原因です。

 

 

ここら辺から混乱してくると思うので

【形相】という日本語が分かりにくい人は、面倒なので「かたち」と考えて下さい。

 

 

木の本質は木のかたち。
ラーメンの本質はラーメンのかたち。

ということです。

 

 

うーん。例えるなら


私たちがラーメンを作ったり食べたりする時に、頭の中に思い浮かべている「ラーメン」のイメージ図・かたちこそが形相、つまり本質ということです。

 

もちろん目の前のラーメンも形相です。

 

つまり形相(本質)は【それぞれの人の頭の中にイメージされている形or目の前のモノ】とも、噛み砕けば言えますね。

 

 

 

 

 

 

 

◆四原因説のメイン、質料(ヒューレ)


ただ、ここからが四原因説の難しいところで「形相がものの本質なのだから、形相が四原因説の土台だろう」と思ってしまうのですが、実はもう1つあるのです。

 

 

「形相(本質・かたち)に辿り着くまでには、その前段階、つまり原因がある」というのが、アリストテレスの主張なんです。

 

 

「え?形相の前の原因?」と、ここが多くの人を混乱させるんですが、残念ながらあるんです。

 

 

 

なるべく分かり易く説明しますね。

 

 

さっきお話した様に、形相(本質)とはそれぞれの人の頭の中にあるかたち、もしくは目の前のモノだというお話をしました。

 

 

ラーメンなら目の前のラーメンと、それぞれの頭の中にあるラーメンが形相です。

 

ただここで気付いて欲しいのは、ラーメンがラーメンというかたち(形相)になるには、そのための【素材】が必要だということです。

 

 

それはラーメンの麺、スープ、スープの出汁、メンマ、味玉などなどの【素材】のことです。

 

この【素材】があるからラーメン(形相)が出来上がるワケです。

 

 

そしてアリストテレスはこの素材の事を【質料(ヒュレー)】と呼びました。

 

 

 

質料だと理解しにくい人は【素材】だと思って下さい。

 

 

つまり、アリストテレスの主張は《物事ができる順番は質料(素材)→形相(本質)の順番だ》ということです。

 

 

 
これが四原因説の最初の2つで、

 

【質料(素材)→形相(本質)の順番で物事は作られ、これらの段階を踏まなければモノは存在しない】というのが大切なポイントです。

 

もっと例を出しますね笑

 

例えば

 

普通に立っている「木」が形相だとしたら「木」の質料(素材)は何だと思いますか?

 

 

 

 

種ですよね。

 

この場合


種(質料)

木(形相)


になります。

 

じゃあ机が形相だとしたら、質料は何になりますか?

 

 

 


木ですよね?

 


この場合は


木(質料)

机(形相)

 

になります。

 


何となく分かってもらえたかな?と思います。

 

 

モノ(自然物を含む)ができる順番は
質料→形相の順番ということです。

 


そして【いかなる質料も形相になりうる】というのも重要なポイントです。

 

 

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さっき挙げた例で言えば、種は最初は質料ですが、木という形相になりうる。


木という質料も机や家になりうる。


ということです。


そしてこれがイデア論を否定する根拠になりました。

 

 

何故か分かりますか?

 

 

イデア論は「イデア界に本質がある」という静的な概念でしたが、アリストテレスの質料→形相の流れは「本質は現実の変化の流れで作られる」という概要だからです。

 

 

イデア論なら「じゃあ最初からイデア界にiPhoneっていう本質があったのかよ!」と言われればお手上げですが

 

 

アリストテレスの概要なら

 

金属・電気・ネット(質料・素材)

iPhone(形相・本質)


と説明できるワケです。

 

もう読んでくれてる人がいなそうですねwww

 

 

 

 

◆これぞ四原因説!!!

 

そしてこれらの考えを応用して、アリストテレスは【四原因説】

 

つまり、物事が生成されるまでに必要な4つの原因を紐解きました(おせーよ!)

 


アリストテレスの主張した四原因説は

 

質料因(素材・材料)

形相因(モノの本質)

運動因(形相を作るための行動)

目的因(形相を作るための目的)

 

というモノです。

 

具体的にしていきますね。

 

 


これを家を建てるプロセスにすれば

 

質料因(石・木)

形相因(家そのもの、つまり家の設計図・イメージ)

運動因(家を作るプロセス、土木工事など)

目的因(そこに住む)


という感じです。


もし、これらの中の1つでも原因やプロセスが足りてないのなら【家は存在しない】という事です。

 

 

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素材となる石や木がなければ、家はできません。


家のイメージ、つまり設計がなければ素材があっても作れません。


家の設計図を作っても、作り手・作るプロセスがなければ家は建ちません。


家が建っても建てた目的・理由がなければ、建てる意味がありません。


ということです。

 

 

つまり《この4つの原因を満たさなければ家が建つ可能性は極めて低い》ということです。

 

 

 

 

 

◆私たちの日常に落とし込むと

 

 

ラーメンに置き換えて自分でやってみて下さい笑

 

 

 

これを現代っぽく、仕事の企画やプロジェクトとかに応用すると

 

 

質料因(知識・情報・アイディア)

形相因(プロジェクトの概要・成功までの設計図)

運動因(実際の行動)

目的因(新サービスを作るため、お客様に喜んでもらうため)


みたいな感じになります!

 

 

 

もっと平たく言えば

 


お!いいプロジェクト思いついたわ(形相因)


この知識とアイディアを使ってるんだよな(質料因)


よし、やろーー!!!(運動因)


あ、そうそうお客様のために始めたんだよね(目的因)


こんな感じです笑

 

 


一応アリストテレス


質料因

形相因

運動因

目的因

 

このステップが大切と言っていますが、これは後世に矛盾を指摘されているので、気にしないでください。

 


大切なのは【素材&設計図(かたち)&行動&目的】の4つの原因がないものは存在しない、うまくいかない。ということです

 

 

だから、もし「これから自分でビジネスやるぞー!!」と決意したとしても

 

 

ビジネスの土台の知識・強み(質料因)
ビジネスの設計図(形相因)
それを実現するための行動(運動因)
ビジネスをやる目的(目的因)

 

 

がなければ、ほぼ100%うまくいかない。ということですね。

 

 

 

逆にこの4つが整っていれば、うまくいく可能性が非常に高くなります。

 

 

実はこれコンサルの時によく使っていて、これを満たしてない人を見ると「ヤバイな」何て思っております。

 

まぁこんな感じで、2000年以上前の偉人の考えは、今でも応用が効くぐらい本質的です。


理解が難しいと思いますが、この記事より噛み砕いて話してるモノを読んだことがないので、ぜひしがみついて読み込んで下さい。

 

ではでは( ´ ▽ ` )ノ

 


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