後世へも影響を与えたデカルトの演繹法的思考(帰納法との違い)

デカルトをとりあげます!!

 

 

 

 

どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

ともぴこです。

 

 


今回は久しぶりに哲学の話をしようと思います。

 

 

 

今回取りあげるのはデカルトです。

 

 

 

あの我思う、ゆえに我ありという、デカルトを知らずとも誰もが聞いたことのある名言を残した人です。

 

 

ただし哲学者的には大問題で、かなり間違った論理を打ち立てまくり、後世の哲学者に多くの思想を否定されますw

 

 

が、それでも相当斬新な思想が多かったため、ベーコンと並び「近代哲学の創始者と称されるワケです。

 

 

ベーコンはの哲学や思想は、現代の私達が読んでもスラスラと入ってくる事が多いですが、デカルトに関してはなかなか難しいです。

 

 

気合いを入れて、読み進めてみて下さい。

 

 

 

 

 

◆まずはデカルトの人となりをプレイバック!!

 

 


まず、デカルトはフランス出身で、死後の頭蓋骨がフランスの博物館に晒されているんですが

(行った時に見てきました笑)

 

 

 

人生の殆どをオランダで過ごした人です(私もオランダがヨーロッパで一番好きです)

 


「何でわざわざオランダを選んだのか?」というと、デカルト【よく隠れる】という意味不明なテーマを掲げていて、それを生活の指針にしていましたw

 

 

そして当時、オランダのアムステルダムは、当時のヨーロッパで最も自由で、商業的にもかなり繁盛していた都市だったので《敢えてそこで隠れた》ワケですww

 


「どうせ隠れるなら、誘惑が多くて隠れるのが難しい所に住んでやろう」という謎のストイックな選択故に、オランダに住んでいた人です。

 

 

 

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ここまで聞いただけでも、癖のある人でしょ?笑

 

 

例えるなら浪人生が「しっかり誘惑のない場所で勉強しよう。そうだ、東京へ行こう」って感じなので。

 

 

 

 

懐疑論に立ち向かったデカルト

 

ただ、デカルトもベーコンと並んで、近代哲学の創始者と呼ばれる人物なので、ベーコン同様に

 


「世界のことは何にも分かってないんじゃないか?」という有名な懐疑論という考えに、真正面から立ち向かって行った人物です。

 

 

復習になりますが、偉大な現代の辞書には「懐疑論」はこう載っています。

 

 

懐疑論→哲学で、人間の認識力を不確実なものとし、客観的、普遍的真理の認識の可能性を疑って、いっさいの判断を差し控える態度。懐疑主義

 

 


分かり易く言えば「俺らの認識何かどうせ正しくないし、真理なんか分からないんだから、あーだこーだ言うのはやめて態度保留。つまり分からないから考えるの辞めようぜ!」というトンデモな意見ですww

 


つまり《人類は真理を突き詰めるのを諦めた》とも言えます。

 

 

 

こんな時代もあったんですよー?

 

 

その諦め空気がプンプン漂ってる時に「ちょいと待った~!!」と意見を発し、真理を改めて追究しようとしたのがベーコン&デカルトです。

 

 

ただ、この両者、どちらも時代の雰囲気に負けず真理を追究したのは同じですが、そのためのプロセスや結論は真逆過ぎて、本当に面白いです笑

 

 

水と油って感じです((((;゚Д゚)))))))

 

 

 

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 ◆演繹法帰納法

 

 

またまた復習になりますが、ベーコンは「経験」をかなり重視して

 


帰納法的なアプローチ】を推奨した人です。

 


一般的に哲学は、演繹法的なアプローチが多く、そのため現実世界とはかけ離れたり、応用不可能な概念が生まれたりするんです。

 

 

と、急に帰納とか演繹とか言っても分からない人もいると思うので

(こういう時、学校教育ってバカにならないなぁと思います)

 

 


野球を例にすれば

 


演繹法は「こういうピッチャーが世界一だ」という仮説を立て、その仮説を実証するために、練習や食事を組み立てていきます。

 

 

なので、演繹法の場合は、最初の仮説が間違ってると大事故になります((((;゚Д゚)))))))笑

そして、最初の仮説を立てるために色んなお勉強をしますね。

 

 

 


帰納法

 

 

ダルビッシュ
田中マー
菅野
菊池雄星
カーショー

 

 

など、一流の選手たちを分析し、共通点を洗い出し「良いピッチャーとはコレなんじゃねぇか?」という仮説を立て、そこから練習していきます。

 

 

それで成果が出れば、仮説が正しい。って感じです。

 

 


こう捉えると、哲学はかなーーーり演繹よりな学問なワケです。

 

 


もっと細かく言うと、帰納法演繹法は、哲学の世界では、それぞれ

 

 

帰納法→経験論
演繹法→合理論

 

という2つの思想になっており、ベーコン哲学者には珍しく、徹底的な帰納法思想の立場なので【イギリス経験論の祖】と呼ばれています。

 


そして、この思想が強まったおかげで、その後のイギリスでは「ロック」の様な賢人を生むに至るわけです。

 

 

 

ざっくりまとめると

 

演繹法→初めに前提を作り、それを様々な論理法則を使い、事実を紐解いていく方法。

 

帰納法→実験や観察を通じて、個別の事例の共通点と違いを洗い出し、それらを統合する事で見えて来た事柄を、一般的な法則へと導く方法のことです。

 

 

 


☆演繹おっぱい論


おっぱいがでかい奴はバカだ(前提)


ほらあいつも。
やっぱりあいつも。
見ろ!あいつもだ。


やっぱり巨乳は馬鹿だ。

 

 

 

 


帰納法おっぱい論

 


あの合コンで会った、巨乳バカだったよな。
そう言えば中学の同級生のあいつも。
ウチの姉も。

 


あれ?もしかして巨乳の人ってバカなんじゃないか?

 

極端な例えをすればこうなります。

 

語弊のない様に言っておきますが、私はおっぱいは差別なく全おっぱいを愛する「おっぱい仙人」なので、貶してるワケではございません。


ご理解下さい。

 

 

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デカルトの大陸合理論


一方でデカルトは、経験よりも【理性】を重んじました。

 

経験よりも、1つ1つの事実や原理原則を丁寧に積み上げて、合理的に結論を導き出そうとしたんです。

 

 

要するに演繹法的なアプローチ】です。

 


この考えは後世の哲学にも大きな影響を与え「大陸合理論」何ても呼ばれました。

 

 


大陸合理論を要約すると


理性の絶対性を主張し,理想によって得られた明晰判明な観念のみを真理としました。

経験論が重視する感覚的経験は【人間の正しい認識を阻害する要因にすぎない】とみなす点に特徴があり、理性によって論理的に展開される数学を学問の模範にした。


って感じです。

 

 

 

 

つまり《人間の感覚や経験なんか信じられるかー!!!》っていうスタンスです。

 

 

 

数学的に科学的に論理を構築していくスタンスです。

 

 

結局この「大陸合理論」は哲学の大きな流派の1つとなり、スピノザライプニッツに受け継がれていきます。

 
そうやって、デカルトは、人間の感覚だけでなく、ありとあらゆるモノを徹底的に疑っていく事で、真理に辿り着こうとします。

 

 

 

 

その姿勢の結果我思う、ゆえに我ありという結論に至る事になるんですが、それはまた次回。 

 

 

 

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とりあえず、今回は

 

 

デカルト


・近代哲学の創始者
・隠れてたw
・ベーコンとは逆の演繹法的アプローチ
・大陸合理論
・とりあえず何でも疑った(方法的懐疑)
・経験よりも理性

 

と理解して下さい。

 

 

 

ではでは( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

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