「プロタゴラス」の相対主義をどこよりも分かりやすく解説しました

 ◆哲学界の問題児プロタゴラス

 

 

どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

ともぴこです。

 

 

今日は久しぶりに哲学の記事でも書こうと思うんですが、今回は知名度はかなり低く、ほとんどの人が「え?誰それ?」と言うのが間違いないしの

 

 

プロタゴラスです。

 

 

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えぇ。みんな知らないですよね笑

 

というのもこの人、哲学を最初に袋小路に追い込んだ、なかなかの問題児だからです笑


この人のおかげで、哲学の進歩は大きく遅れましたし、哲学の発展性も一時期全く起こらなくなりました。

 

 

 

そんな問題児な彼ですが、彼を素通りして次の時代の哲学者

 


ソクラテス
プラトン
アリストテレス

 

 

などのビックネームたちを説明できないんです。

 

それぐらい問題児プロタゴラス【本質を突きまくった事】を言ったワケです。

 


「それを言われたらどうしようもないよー!」ってぐらい本質を突き、哲学は議論の学問であるのに、議論する余地を無くしたんです。

 

 

その問題児の彼の主張が

 

 

 

 

《人間は万物の尺度である》

 

 

 

というものです。

 

噛み砕いて言うと「物事の考え方や見方は、人それぞれ!以上!」って事です笑

 

 

 

 

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これを【相対主義】とも言いますね。

 

 

確かにこれは一切の矛盾もなく、この世界を人はそれぞれがバラバラに認識していて、その考え方もバラバラです。

 


つまり【議論するだけムダじゃね?】と、なってくるワケです。

 

 

これは現代でも普通にありますよね。

 

 


何か問題が勃発した時に「人それぞれだからしょうがないね」と言われたら、ぐうの音も出ませんもんね。

 

これをやってしまったワケです。

 

そして哲学は「人それぞれ」という結論を打破できず、長い間成長が止まってしまったワケです。

 

 

 

 

◆そんなプロタゴラスの功績

 

 

じゃあ「プロタゴラスは単に哲学の成長を止めてしまった、とんでもない野郎なのか?」と言えば、それもNoです。

 


彼には1つの偉大な功績があります。

 

 

それが
【視点の転換】です。

 


それまでの哲学は、タレスさんの様に「この世界は何からできているのか?」を考える学問でした。

 

 

 

タレスに関する記事

世界最古の哲学者「タレス」の名言と、彼がモノの本質を考えるに至った理由 - はぎのともぴこの幸福論

 

 

タレスさんも「万物の根源は水である」と、世界の仕組みを発見しようとしてたワケです。

 

 

それはつまり【外の世界に目を向けていた】ということです。

 

 

 

世界の仕組み・この世の本質を、外側の世界から発見しようとしていたのが、それまでの哲学でした。

 


ところがプロタゴラスは「世界は見る人間によって違う」と《人間・内側》目を向けたんですね。

 

 

平ったく言えば

 

 

哲学で考える対象を世界→人間へ、大きくパラダイムシフトさせた。ということです。

 

 

これまでは外の世界の比較や観察してをしていたワケですが、ここから「人間の比較・観察」というアイディアが出てきます。

 

 

これは超偉大な功績です。

 

 

まぁこんな感じで、プロタゴラスはある意味真理である相対主義を主張したことで、哲学の発展を著しく妨げたのと同時に、考える対象の変化という凄まじい功績もやってのけたんですね。

 

 

こうして、プロタゴラス相対主義を打破する意見は長らく出ず、哲学は燻っていきます。

 

 

そしてその次に出てくるのが、ムチムチではなく無知の知で有名な【ソクラテス】なんですね。

 


続きはまたお待ちください*(^o^)/*

 

皆さんも、何かを考えたり意見したりする時に「人それぞれ」で片すのは辞めましょうね笑

 

発展性が全くないので。

 

 

 

 

 

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ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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