哲学者サルトルをヒントに、自由とは何かを明確にしてみた



どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

 


ともぴこです。

 

 

前回は、哲学者サルトルからの名言から話を膨らませて【人生はトレードオフだ】という話をしました。

 

 

この記事→サルトルの名言「人間は自由の刑に処せられている」の真意を紐解く - はぎのともぴこの幸福論

 

 

 

何かを選ぶためには、何かを捨てなければならないということですね。

 

 

 

特に現代は、選択肢が激増してしまっているからこそ、思い切って捨てる覚悟が必要だとも言いました。

 

選択肢を減らす=可能性狭める

選択肢を減らす=可能性を広げる

 

 

という考え方に、ぜひパラダイムシフトして下さいね。

 

 

 

 

◆自由の定義を改めて考えてみよう

 

で、今回はより哲学的に「自由とは何か?」というのを探求していきたいと思います。

 

 

よく「自由になりたい」と言ってる人はいますが、自由という言葉をきちんと定義できてる人って、かなり少ないんですよね。

 


要は【何となく】自由になりたいって言ってる人が大半ってことです笑

 

 

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でも、自由の定義がないのに自由を目指すなんていうのは、不可能です。

 

だって、目指すべきゴールがないんですもん。

 

これは「成功したい」と言っているのに、成功の定義がない人とかなり似ています。

 

そういう人も、一生成功するわけないですよね。何が成功か決まってないんですもん。

 

ってことで、私なりの自由の定義をシェアできたらと思います。

 

 

 

 

◆自由の本質を模索していた数年間

 

そもそも「自由とは何か?」という問いを持ったのは、私はもう6~7年前です。

 

 

というのも、私が起業したての頃って【自由になろう】というコンセプトで、情報発信をしてた人がかなり多かったんですね。

 

 

MacBook1台で世界中を自由に回る。
権利収入を得て、生活を自由に。
ネットビジネスを自動化させて、自由に生きよう。

 

みたいなヤツです。

 

 

私は当時、それはもう無知な大学生だったので、最初は「ほほーん、これが自由か!」と鵜呑みにしていたんですが、この理解が浅かったことにすぐ気付きます。

 

それは、そういう事を発信してる人に実際会ったら、お金は持ってるけど、不幸そうな人・暇そうな人・死んだ目の様な人が多かったからです。

 

その時に猛烈な違和感を抱き、1年後ぐらいに「おそらく、彼らの言う自由は労働からの自由で、金銭的に豊かになる事を目指してるだけだ」と気付き、

 

 

これは、自由の本質とはきっと違う

 

と思い、数年間「自由とは何か?」という問いは、棚上げしておく事になります。

 

 

数年間、熟成させていたんですね。

 

 

 

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そして私はその数年間で独立し、ビジネスも軌道に乗り、相当自由になりました。

 

 

月収もある程度自由にコントロールできる。
住む場所も自由。
スーツを着る必要もない。
何を売るかも自由。
誰と付き合うかも自由。
誰と仕事をするかも自由。
ライフスタイル自由。

 

という風に、かなり色んな事の自由度が上がったんですが、それでも自由の本質は掴めずにいました。

 

 

自由になったけど、自由ってなんだろう?

 

 

ただ、その熟成させていた問いの答えが一瞬で、解決される日がきます。

 

それが、このニュースを読んだ日です。


これ→SOSは届かない 電通女性社員を死に追いやった「職場の常識」

 


覚えている人もいるかもしれませんが、これは東大卒の美人女性が、電通の過酷な労働により過労死した事件です。

 

このニュースを見た瞬間、ピンと来たんですね。

 

 

 

 

◆自由の本質は〇〇〇にあり

 

それはなぜかというと、その当時の私は、この過労死した女性に負けないぐらいハードに働いていたからです。

 

 

もちろん、私は元来のショートスリーパーなので、1日3~4時間の睡眠で余裕でどうにかなるんですが、それにしても仕事量的には様々なことが同時進行で進み、ヒーヒー言ってました。

 


でもね、楽しかったんですよwww

 


「いや、お前がドMなだけじゃねえか!」と言われたら確かにその側面もあるんですが、ただこれは重大な意味を含んでいます。

 

 

というのも、

 


彼女は電通で死ぬほど仕事をさせられて、実際に死んでしまった。


私も死ぬほど仕事をしていながらも、ヒーヒー言いながら楽しんでいた。


という明確な違いがあり、どうやら「仕事量が多い=過酷=負の感情につながる」という方程式は成り立たないからです。

 

 

 

だって、私は楽しかったですから。

 

で、ここで気付いたんです。

 


【自由とは、自分にどれだけ裁量権があるかだ!!】と。

 

 

そうなんです。


私も彼女も仕事量はどちらもエゲツなかったですが、私は仕事の殆どを自由に決めれる裁量権を持っていて、彼女は何をやるか裁量権がなく、言われた事をやる状態でした。

 

 

分かりやすく言い換えると


裁量権がある=主体的にやれる
裁量権がない=受動的になる


とも言えます。

 

 

そう、私は、裁量権があったので、自分から進んで血反吐を吐いて仕事をしていたんです。


でも彼女は、血反吐を吐かされて仕事をしていたんです。

 

この違いは、かなり大きいですよね((((;゚Д゚)))))))

 

 

労働者とか下請けの会社の社長とかが自殺するのはよくありますが、好きなことをやっている人は忙しくても自殺する人はいないですよね。

 

私の周りには「え?そんなに仕事してると死ぬよ?」と言いたくなるぐらい働いてる人がいますが、彼らは好きなことをやってるし、裁量権が自分にあるからストレスが溜まらないんです。

 

 

つまり、忙しくさせられているのではなく【忙しくてもやりたいからやる】というのを自分で選んでいるんです。

 

だから、凄まじい仕事量をこなしていても、全然平気なんです。

 

 

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つまり裁量権が自分に沢山ある状態=自由】だと定義できます。

 

 

逆に言えば、裁量権が自分にない人は不自由ってことですね。

 

 

あの、悲しくも過労死をしてしまった彼女は、裁量権が自分になく不自由だったんです。

 

不自由故に、苦しかったんでしょう。

 

 

 

そう考えると

 

裁量権を自分に戻す

色んな事を自由に選択できる様になる

だからこそ、選択肢を捨てる勇気が必要

 

と、前回の話にも繋がってきます。

 

 

なので、私達はまずは裁量権を自分に戻す】というのを、少しずつやっていくべきだと思います。

 

 

想像以上に、私たちは自分に裁量権がないですからね((((;゚Д゚)))))))

 

 

 


例えば、

 

何時に起きるか
休日はいつか
どこに勤めるか
何時間働くか
誰と働くか
何を売るか
いくら稼ぐか

は会社に決められてますし

 

中には、人生の主導権をパートナーや親に握られて、彼らの言いなりになってしまってる人もいるんでは?


他にも、〇〇先生が良いって言ったからみたいに、鵜呑みにして行動するのも、裁量権を〇〇先生が握ってます。

 


さらに言うなら、裁量権が世間様や他人の人もいるかもしれません。

 


世間に笑われないように、他人に嫌われないように生きている人のことです。

 


こんな風に、挙げだしたら無限に出てくるくらい、私たちには他人に裁量権を握られてしまう傾向にあります。

 

そうすると、どんどん不自由になっていき、生きにくくなってしまうので、ぜひ今日から少しずつ自分の裁量権を拡大したり、取り戻したりして欲しいです。

(独立しろとか言ってないです。会社員でも少しずつ拡大できます)

 

 

 

 

◆自由とは自己責任を土台にして成り立つ

 

ただ裁量権を自分に戻す=自己責任の範囲が拡大する】ということでもあります。

 


つまり、自由とは

 

自由
__________

自己責任

 


自己責任という土台の上に、成り立つものです。

 

 

当たり前ですよね。

 

裁量権が自分にあるってことは、自分で決めて自分でやるってことなので、失敗したりしても誰のせいにもできませんから。

 

そういう意味では【ハードな生き方】だとも思います。

 

 

でも、自由になれるんです笑

 

 

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これらを踏まえて、今日ここで3つの中から、どんな生き方をするか選んで宣言して下さい。

 

 

①自分に裁量権の拡大し、自分の人生の主導権は自分が握り、自己責任の覚悟を持って主体的に、自由に生きる。

 

②自己責任の覚悟を持つのが怖いし、誰かに裁量権や決定権を握られていた方が楽だから、不自由でも別にいいし、そうやって生きる。

 

③どっちつかずの中途半端に生きる

 


さぁ、どれにします?笑

 

ではでは( ´ ▽ ` )ノ
今日も貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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