イチローの引退会見から学ぶ、超一流の思考・感覚と後悔のない生き方をする方法
◆イチローの引退会見から、イチローの叡智を盗もう
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
さてさて、今回からイチローの引退会見を使って、あれこれ解説していきたいと思います。
何となく聞けばただの引退会見ですが、その奥底を紐解くとイチローという人間の叡智が詰まってますし、私たちの人生・生活にも活用できますよ。
ぜひ【イチローの意識・感覚を盗むつもりで】動画を見、今日から数回の記事を読んでみて下さい。
ちなみに、引退会見の映像を見てもらえば
イチローの言葉には深い深い含蓄があり、非常にステージが高いのを感じれる一方で、質問している記者さんたちはアンポンタンなのが分かると思います。
「同じ人間でも、これだけステージが違うのか、、、、」っていうのも体感できる良い映像ですよね笑
記者からの質問①
【いつ頃引退を考えたのか。後悔はあるか】
イチローの答え
タイミングはキャンプ終盤ですね。 日本に戻ってくる何日前とははっきり伝えられないけれど、終盤に入ったときです。
元々日本でプレーするところまでが契約上の予定でもあったということもあるが、キャンプ終盤でも結果が出せずに、それを覆すことができなかった。
今日の球場での出来事。 あんなものを見せられたら、後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと。
人よりも頑張ってきたなどとは言えないけれど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言える。
これを重ねてきて、重ねることでしか、後悔を生まない、ということはできないんじゃないかと思います。
「人より頑張ったとは言えないけれど、自分なりに頑張ってきたとはハッキリと言える」
この言葉、めちゃめちゃ奥が深いですし説得力がありますよね。
皆さんちょっとここで、自分のことを考えてみて下さい。
もしあなたが「今日死ぬ事になりました」となったとしたら【後悔はないから、今日死んでもいい】と言えますか?
少し極端な問いかもしれませんが、イチローにとって引退とは「プロ野球選手としての死」を意味します。
でも、その死に対してイチローは「後悔はない」と言い切れるんです。
これはとても凄いことですよね。
で、この短い言葉のやりとりの中には"後悔しない生き方をするための答え"が詰まってます。
それが
【1日1日を本気で全力で生きること】です。
シンプルですが、結局これです笑
イチローが引退しても後悔がないのは、1日1日を全力で妥協なく生きてきたからです。
つまり、私たちも今日死んでも後悔がないように生きるためには、今日という1日を全力で妥協なく本気で生きること。
これしかないんです。
とは言っても、この生き方は「言うは易く行うは難し」ですよね。
実践するのが難しいからこそ、後悔して死んでいく人が多いとも言えます。
では「なぜ私たちはイチローのように毎日全力で本気で生きれないのか?」というと、その理由は複数ありますが、その中でも最も大きな要因を今日は説明します。
◆私たちはなぜ本気で生きれないのか?
それは《私たち人間は、本気になる恐怖を持っているから》という理由です。
これはもう、全人類ほぼ100%共通して持ってる恐怖です。
私達は本気になるのが怖いんです。
例えば、どんな恐怖があるのかというと
・これに本気になったのに結果が出なかったどうしよう?
・周りの人からイタい奴、アツイ奴みたいに思われないだろうか?
・自分という人間が変わってしまうんじゃないか?
・本気を出してモノにならなければ、自分に価値がないことを認めざるを得ないんじゃないか?
・本気を出してるとダサいんじゃないか?
・本気を出して自分の限界がショボかったらどうしよう
などなど、私たちは本気を出す・全力を出す事に恐怖を抱いていて、
この恐怖を克服しない限り【後悔なき人生】というのは歩めません。
「じゃあ、どうやってきその恐怖を克服するのか?」というと
とりあえず、今日1日を本気で過ごしてみる、もしくは何か1つを本気でやってみる。
これしかありません。
ただ、これでは元も子もないので、もっと本質的なことを言うと【勇気を出すこと】です。
恐怖の克服の仕方は、勇気です。
人生を大きく変えるのも《努力ではなくて勇気》です。
ここを間違えてる人は多いんです。
例えば皆さん、初めて水に入って泳ぐ時に努力をしましたか?笑
水が怖くなくなるまで、陸上で泳ぎ方のフォームを徹底的に身につけ、水の原理を理解し、息継ぎの仕方をシュミレーションして、みたいな事をやってないと思います。
とりあえず怖いけど勇気を出して水に入って、水を飲んでゲホゲホしながら泳げるようになったハズです。自転車もそうだったでしょう?
要するに
とりあえず勇気を出して水に飛び込む
↓
どうにかなるんだ。意外と死なない
↓恐怖の克服
もっと上手に泳げるよう努力スタート
というプロセスを経て、みんな上手におよげふようになぅてるんです。
つまり【スタート時に必要なのは、勇気なんです】
勇気とは、何くそ根性、どうとでもなれというヤケクソマインドで、恐怖に立ち向かっていくことです。
そして勇気を出してやってみてから、努力が始まるんです。
大切なのは
勇気を出す
↓恐怖の克服
何だ意外と大丈夫じゃん
↓
努力して改善していく
というプロセスを歩む事です。
これは、本気に関しても一緒です。
とりあえず、勇気を出して1日でいいから、1日が無理なら1つのことに本気を出してみましょう。
そして
恥ずかしいけど、本気で誰よりも〇〇をしてみる
↓
意外と何にも言われなかった
↓恐怖の克服
なーんだ。もっと他の事でも本気出そう!
努力しよう!
というプロセスを歩むのがオススメです。
このプロセスを高速回転させているうちに、いつの間にか私達は本気を出す恐怖を克服し、本気で生きれるようになり、後悔のない人生を生きれるようになるんですよ^ ^
◆人類の発展の歴史は恐怖の克服の歴史
ここから話を、大きく大きく脱線させていきます笑
私たち人類はそもそも《勇気を出して恐怖を克服し、そこから努力していく》というさっきのプロセスを経て、文明を発達させてきました。
フグの毒で死ぬ恐怖があるにも関わらず、勇気を出してフグを食べようとした馬鹿が過去にいたおかげで、今フグを普通に食べれます笑
飛行機が飛ぶのも、宇宙に行けるのも、電気が使えるのも、麻酔治療が行えるのも、
過去に勇気を出し、努力しまくった人たちがいたからです。
つまり、マクロな視点で捉えても、私達人類は
勇気を出す
↓恐怖の克服
何だ意外と大丈夫じゃん
↓
努力して改善していく
というプロセスを歩んでいるんです。
そうやって、私達は豊かになってきたんです。
それなのに、私たちは大人になると勇気を出す事をやめ(つまり恐怖から目を背け)努力に逃げがちになります。
ちょっと具体的なストーリーを話しましょう。
想像しながら読んで下さい。
最近、夫が自分に冷たくて「私に飽きて不倫してるんじゃないか?」と疑ってる妻A子がいるとします。
それならさっさと「あなた、不倫してないわよね。ちょっとスマホ見して」と確認を取ればいいのですが、
本当にしてたらどうしよう?
聞いたら嫌われるんじゃないか?
そもそも疑う妻とか最悪じゃない?
これをキッカケ離婚になったら、、、
みたいな思いが渦巻き、なかなか直接聞くことができません。
つまりこの状態とは、事実を知る恐怖、夫に嫌われる恐怖、そして将来への恐怖に負けている状態です。
で、この妻A子は、勇気を出して聞くのを諦め、Amazonで「夫を振り返らせる魔法のテクニック121」という本を購入し、隅々まで読みました。
他にも、パートナーシップのセミナーや、不倫をやめさせるためのコンサルティングサービスなどを高額のお金を払い受講しました。
こうやって、夫の不倫をやめさせようと"努力"したんです。
その努力が実ってか、夫の帰りは前より早くなり、A子にも優しくなってきました。
A子は「ふぅ、高いお金を払って努力したかいがあったわ」と思っていたら、夫は食事中にビールを飲みながら、こんな事を言ってきました。
お前最近、俺に気を遣い過ぎじゃないか?
気持ち悪いぞ。
何か疑われてるみたいで嫌だ。
それとも何か後ろめたい事でもしてるのか?
A子は「え?」っと驚きました。
あなたの不倫を疑っていたら、私が不倫を疑われてるの?
なので、思い切って聞いてみました。
「私はあなたの帰りが最近遅いし、何か態度が冷たいから、不倫でもしてるのかと思って気を遣ってたのよ。機嫌をとってたの。本当に何もないの?」
すると夫は
「はぁ??不倫なんかしてないよ。最近仕事のプロジェクトが立て込んでて疲れてて余裕がなかっただけだよ。ほら、スマホを全部チェックしてみろよ。100%やってないよ」と言ってきました。
思い切って調べてみたら、完全に白。
A子の勘違い、思い過ごしだったんです。
そしてA子は後悔の念に駆られます。
白だったんなら、最初に聞いておけば良かった。
こんなに高額のお金を払う必要もなかったし、気苦労する必要もなかったし、不安に陥って疑心暗鬼する必要もなかったと。
そしてA子は【努力に逃げるのじゃなく、最初に勇気を出した方が早いわね】と気付きを得たのでした。
(つまり学べたので無駄ではなかった笑)
という今即興で書いたストーリーですが、こういう事を大人になるとやりがちになるわけです笑
会社を辞めたいなら、勇気を出して「辞めたい」と伝えればいいんです。
何か聞きたいことがあるなら、誠心誠意勇気を出して聞けばいいんです。
会社を辞めるのが怖いからスキルを身につけたり、独立しようと努力するよりも、まずは辞めちゃった方がいいんです。
そっちの方が早いし、ムダな遠回りをしません。
こうやって勇気を出した方が、人生のスピードは早まります。
と、A子さんフグや飛行機の話などを例に出しましたが、とにかく
勇気を出す
↓恐怖の克服
何だ意外と大丈夫じゃん
↓
努力して改善していく
というサイクルを高速回転させていきましょう。
そして今回は特に、イチローのように後悔のない人生をおくるためにも【本気になる恐怖】を克服し、何か1つでも少しでもいいので、本気で妥協なくやってみて下さい。
その積み重ねで、本気を出すことへの恐怖心・抵抗感がなくなり、あなたも後悔がなくなるだけでなく、イチローの様な素晴らしい人生になるはずです。
何にせよ、頭に刻み込んでおいてほしいのは【努力に逃げる前に、勇気を出そう】【本気で生きて後悔ない生涯にしよう】って2つです。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございます。
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イチローの引退記者会見から学ぼう
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
今更ですが、イチローが引退してしまいましたね。・゜・(ノД`)・゜・。
子供の頃から私たち野球少年のヒーローで、そしてバッティンクフォームとかを真似させてもらった、あのイチローが引退するのは本当に悲しいです。
安室奈美恵の引退
小室哲哉の引退
イチローの引退
嵐の解散
羽生さんが二十数年振りに無冠に
天皇の退位&元号が変わる
などなど、平成を代表した方々の全盛期が立て続けに終わっていき、本当にパラダイムシフトの時期になってきています。
だからこそ、去年開催したパラダイムシフトコミュニティには200名の方が参加してくれたんだと思います。
で、今更せっせとイチローの引退会見を見ていたんですが、
これ、めちゃめちゃ素晴らしい教材ですね。
ただの記者とのやり取りではなく、イチローの返答には成功する人の思考パターンや習慣が散りばめられていましたし、帝王学なエッセンスもかなり濃縮されていました。
ぶっちゃけ、そこら辺のくだらないセミナーに高い金をかけて行くぐらいなら、イチローの引退記者会見を見た方がいいです。
という事で、ここから暫くこのブログでは、イチローの引退記者会見を使って書いていこうと思います。
私ともぴこは「どんな視点で切り取るのか?」「日常にどう活かすのか?」などを意識しながら学んでみて下さい。
ということで、動画をぜひ見ておいて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=6a5t0SfmQVA
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
今日も貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございます。
男性性と女性性の統合④ 【自分のベース(土台)を知ろう】
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
今までこのブログでは、様々な角度から男性性と女性性をお話してきましたが
男性性と女性性の関連記事一覧
・男性性と女性性の統合①【サヌキかアワか】 - はぎのともぴこの幸福論
・男性性と女性性の統合②【神話や歴史から考察する男性性と女性性】 - はぎのともぴこの幸福論
・男性性と女性性の統合③ 【男性性と女性性と最先端のコミュニティ(組織)作り】 - はぎのともぴこの幸福論
・蛇婿入りの苧環型と水乞い型(あらすじ)から考察する、本当の女性性とは? - はぎのともぴこの幸福論
・蛇婿入りから考える、女性性が本当に品上がった状態とは? - はぎのともぴこの幸福論
◆社会の構造と男性原理・女性原理
実は社会のあり方にも【男性原理と女性原理】というものがあり、どちらかが欠けたりバランスが崩れたりすると、私達個人と同様、健全とは言えない方向に向かっていきます。
ただ、西洋と日本では男性原理と女性原理のパワーバランスが違く、それが如実に社会に現れています。
元々欧米人は、自分と他人の区別や分離が大好きで(個人主義、だから訴訟とかも多い)
【自分らしさ、個人の権利】を前面に押し出してくる悪癖があります。
そして、それらを保護するように社会や法律が作られています。
このような、個人としての強い主張は【男性原理】の側面が反映されているという事です。
一方で日本の社会は、周囲とうまく同調する事を重視されており《全体が上手くいくためには、個を押し殺しても良い》という風潮があります。
これは女性原理の要素が強く、高い共感力を示しているものでもあり、下手をすると第二次世界大戦の頃の様な「国家総動員」みたいな雰囲気が醸成される危険性があります。・゜・(ノД`)・゜・。
つまり、西洋は「男性原理」を前面に押し出しており、日本人は「女性原理」を前面に押し出して、それに基づいて社会ができているという事です。
ちなみに、男性原理が強めの父系社会と呼ばれる社会では「法と秩序」が絶対的な力を持ちます。
そして、女性原理が強めの母系社会と呼ばれる社会では「これまでそうしてきたから」といった様な、前例や習慣を基軸して物事が何となく曖昧に進んでいく傾向があります。
さらに父系社会では、国王や君主は武力によって国を統治しようとしますが、
母系社会では、歴史的な流れや伝統、もしくは道徳や学問によって、人民を自然と統治しようとする傾向があります。
つまり、母系社会で女性性の強い日本人は、昔は武力や法律に訴えるよりも、みんなの暗黙了解や、いわゆる「空気を読む」という事を重視して、曖昧に物事を解決してきましたし、
お互いに主張しあって、激論を交わすのではなく、良い落とし所を見つけて波風立たせず物事を運ぶ。という傾向が未だに強いです(日本は強い政治は向いてないw)
つまり、西洋人は男性性が強く、日本人は女性性が強いですが、それは「勝手に強くなった」というよりも、
男性原理と女性原理がそもそもあって、社会の発展や仕組み作りと、そこに住む人間の相関関係の中で、今の日本や欧米の雰囲気や民族性や雰囲気が出来上がったという事です。
◆個人における男性原理と女性原理
ちなみに、その人個人が、男性原理強めが向いてるか?女性原理強めが向いてるか?は【生まれながらにして決まっています】
もちろん後から女性性を高めたり、男性性と融合したり、場面場面でパワーバランスを変えたりする事はできるんですが、
《ベースは変わらない》という事です。
私ならベースが女性原理で、女性性強めの生き方が合っているけど、もちろん人生には男性性を強める必要がある場合もあるので、その時は良い感じに融合するということです^ ^
最悪なのは、私のベースは女性原理なのに、男性原理の様な生き方をする事です。
この「ズレ」を無くすという事が【男性性と女性性の統合】という事です。
なので、まずは自分がどちらベースで、どちらの生き方を向いてるか?を識別して下さい。
これがズレてる人が「何かしっくり来ない」というモヤモヤを抱えて、生きていく事になりますよ。
◆自分は男性原理優位か女性原理優位か?
まとめておくと
男性原理がベースの人は
支配型になりやすい。
白黒はっきりさせたい。
答えが欲しい。
縦型のコミュニティとかを作ってしまう。
お金や権力が好き。
強い人に憧れる。
目標達成が好き。
結果が出てナンボ。
逆算思考。
ハリウッドのアクション系が好き。
論理思考。
何かを深く追求するのが好き。
孤独が好き
などの特徴があり
女性原理ベースの人は
依存型になりやすい。
曖昧さが好き。
答えよりプロセス。
横型(目線が同じ)のコミュニティを作ってしまう。
目標達成より目の前の事。
結果ではなくスタンス。
バランス良く色んな事をやりたい。
子供や家事が好き。
感覚派。
コミュニケーションが好き
などの特徴があります。
あれこれお話したので、自分はどちらがベースか、そろそろ分析できるかと思います。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使って読んで下さり、ありがとうございました。
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蛇婿入りから考える、女性性が本当に品上がった状態とは?
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
前回は、蛇婿入りの苧環型と水乞い型のストーリーを紹介しました。
この記事→蛇婿入りの苧環型と水乞い型(あらすじ)から考察する、本当の女性性とは? - はぎのともぴこの幸福論
今回は、蛇婿入りのというストーリーが、何を伝えたかったのかを紐解いていこうと思います。
◆蛇婿入りが示す、女性性の品上がった状態とは?
そもそも、日本の昔話や民話の大きな特徴の1つとしてあるのが【受動と能動の融合】が描かれている点で、大体かなり高次元の女性性を描いています。
グリム童話や西洋の昔話では、苦難に遭遇した女性は大体受動的で、それでも美しく立派な男性の助けを得て「めでたしめでたし」というのが、よくあるパターンです←ディズニーとか。
ところが日本の昔話は、最初は蛇婿入りの水乞い型の様に、最初は父親に言われ、家族のために蛇に婿入りするという、運命に逆らわない受動的な女性性を描いていますが、
結局は、蛇を自力で殺すという自我の確立や主体性も全面に押し出す女性性も描いています。
簡潔に言うと、日本の神話や昔話で描かれる女性性は【受け入れて、その後に戦う】という展開が多く、高次元な女性性が描かれている事が多く、
西洋の昔話は【受け入れずどうにかするor助けてもらう】という、受動的で低次元の女性性を描いてる事が多いです。
私達が目指すべき女性性は前者で、受け入れずに後悔したり憎んだりしたまま、それを原動力にどうにかしようとするのではなく、
《困難や苦難を受け入れて、それと向き合いながら再定義して、主体的に乗り越えていく女性性》です。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
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蛇婿入りのあらすじと、苧環型と水乞い型について
◆男性性と女性性と蛇婿入り
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
ここ最近は、女性性と男性性の統合をテーマに、神話や神様との関係性を通して、ここ何回か話をしているんですが
実は昔話や民話にも、女性性というか日本人の民族性や精神性が現れています。
今日はその代表として【蛇婿入り】というお話を紹介しようかと思います。
そもそも、この【蛇婿入り】という民話は何故か日本各地で語られていて、その種類も結構あります。
が、大きくは苧環(おだまき)型と水乞(みずご)い型に分類されます。
ではでは見ていきましょう。
その前に
◆男性性と女性性の統合関連の記事一覧
・男性性と女性性の統合を【サヌキとアワ】から考察する - はぎのともぴこの幸福論
・男性性と女性性の統合を神話や歴史から考察してみました - はぎのともぴこの幸福論
・男性性と女性性の統合するのが、最先端のコミュニティ運営である - はぎのともぴこの幸福論
①苧環(おだまき)型
むかしむかしあるところに、一人娘をもった夫婦がいました。
娘が年頃になったあるときから、見知らぬ若者が毎晩娘のもとにかよってくるようになりました。
若者が通うようになって、娘はだんだんと元気がなくなり、しだいにやせ細っていきました。
「若者が怪しい」とにらんだ両親は、娘に長い糸のついた針をわたし、それを帰ろうとする若者の着物にさすように、と言いました。
次の日、父親は糸をたどっていきました。
すると、糸は山奥へとつあんがっており、やがて大きな洞穴にたどりつきました。
おそるおそる中をのぞくと、そこには二匹の蛇がて、そのうち一匹の蛇の喉には針が刺さっていました。
針の刺さっている蛇は、いまにも死にそうです。
「ほら、おまえ。言っただろ。人間なんかにちょっかいを出したから、猛毒の鉄にやられたんだ」と、もう一匹の蛇がいいました。
針の刺さった蛇が、弱弱しい声で「俺はもう助からん。しかし、娘の腹の中に子どもを宿してきた。それで十分だ」と言いました。
「いや、人間には知恵がある、油断できん。菖蒲湯につかれば、腹の中の子どもはみな流れてしまうぞ」
それを聞くと、父親は大急ぎで山をおり、早速菖蒲湯を沸かして、娘を入れました。
すると、娘の体からたくさんの蛇の死体が出てきました。
こうして娘の命は助かりました。
このことから、五月の節句には菖蒲湯に入るようになった、ということです。
②水乞い型
むかしむかし
あるところに三人の娘をもった男がいました。
ある夏のこと、日照りが何日もつづいて、田んぼの水がすっかり干上がってしまいました。
男は「だれか田に水をかけてくれないだろうか。そうすれば、三人の娘のうち、ひとりを嫁にやるが」と、独り言をいいました。
次の日、男が田に行ってみると、昨日まで干上がっていた田は水でいっぱいになっていました。
男が喜んでいると、ひとりの若侍がやってきて「わしは山の湖に住む大蛇の化身だ。おまえの田を水でいっぱいにしてやったから、娘をひとりもらうぞ」男はびっくりしましたが、いまさら嫌とはいえません。
「わかりました。では、明日家に来てください。娘を差し上げましょう」と言って、男は家に帰りました。
男は、三人の娘を集めてそのことを話しました。
上の二人は「蛇の嫁なんていやだ」と断りましたが、末の娘は「わかりました、わたしが行きましょう」と、承諾しました。
そして、父親にひょうたんを百個と、たくさんの針を用意してもらいました。
あくる日、蛇の化身である若侍が、娘を迎えに来ました。
娘は用意してもらった道具をもって、一緒に山へ登ります。
やがて、大きな湖につきました。
「ここがわしの家だ。さあ、中へ入るがよい」蛇が言うと
娘は
「それでは、まずこの嫁入り道具を沈めてください」と、ひょうたんを湖に投げ入れました。
若侍は
「そんなことはわけない」と、たちまち大蛇に姿を変え、ひょうたんを沈めようとしました。
しかし、ひょうたんはひとつ沈めれば、ひとつが浮き、また沈めようとすれば、さっき沈めたのが浮き、となかなか沈めることができません。
やがて、蛇も疲れてきました。
娘はそれを見て、蛇にむかって針をばらまきました。蛇の体に鉄は毒です。それが、体にたくさん刺さったからたまりません。
蛇は息絶えてしまいました。
こうして娘は家に帰りました。
親孝行で知恵も勇気もあると評判になり、やがて良いところへ嫁ぎ、幸せに暮らしたということです。
これが蛇婿入りという代表的な民話です。
実はこれ、かなり女性性が強く反映されてるんですが、どこら辺にそれがあるか分かりますか?
そして日本の民話の多くは、西洋のグリム童話などとは、大きく一線を画するものがあります。
それは何だと思いますか?
比較しながら考えてみて下さい。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使って読んで下さり、ありがとうございました。
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男性性と女性性の統合するのが、最先端のコミュニティ運営である
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
前回は、神様や神話などの角度から「日本人は女性性強めだぜ!」というお話をしたんですが
この記事→男性性と女性性の統合を神話や歴史から考察してみました - はぎのともぴこの幸福論
今回はさらに【神様との関係性】から男性性と女性性の概念を説明していきます。
とりあえず神様がいるかどうか?とかはどうでもいいので、そこは気にせず読んで下さい。
◆男性性と垂直超越性
まず、男性性の原理の事を「男性性原理」何て言ったりするんですが、男性性原理の周りとの関係性をベクトルで示すなら
【上から下へ】に向かう、垂直のベクトルになります。
例えば
神
↓
人間
カリスマコミュニティリーダー
↓
フォロワー
君主
↓
国民
みたいな感じです。
いわゆる男性性が強くなると、周りとの関係性は縦型で支配型になりやすくなります。
現に西洋の神話や宗教は、神が圧倒的な力を持っていて、人間やその周りの神々はそれに逆らう事なんかできず、圧倒的な力の前に恐れおののき崇拝しているケースが多いです。
コミュニティや組織も、男性性強めの人が運営すると、どんどん縦型のコミュニティになっていきます。
こういう
神
↓
人間
みたいな「上から下へ」という神と人間の関係性を【垂直超越性】なんて読んだりします。
◆女性性と水平超越性
次に、女性性の原理の事を「女性性原理」何て言ったりするんですが、女性性原理の周りとの関係性をベクトルで示すなら
【横から横へ】という、水平のベクトルになります。
日本は女性性がそもそも強めなので、日本の宗教観は、西洋の「垂直超越性」とは真逆の【水平超越性】になっています。
つまり、1人の神が圧倒的な力を持っていて全てを支配していたり、絶対神みたいなものがいないんです(男性性が強くなると、大体一神教になります)
例えば、日本人は古来から「八百万の神」という感覚を持っていて
お米には神様がいる。
あの石は神様。
あの山は神様。
トイレの神様。
の様に、身の回りのあらゆる所に「神さま」の存在を感じ取っていた様に、
かなり神様が【身近な存在】です。
もちろん上を仰いで「よろしく!」という感じもありますが、それと同時に人間と同じ目線のものにも神様を見出していました。
言うなら
人間⇄神様
という感じです。
他にも、新年の一発目の朝日を「ご来光」と言って、神聖なものとして捉える文化もありますが、これもまた私達の目線と同じ地平線の向こうから神様が登ってくる。という事なので、相当水平な関係です。
「お盆になったら、ご先祖様が帰ってくるよー!」とかいうのも、最早友達のように捉えてるので、水平にもほどがありますw
「いただきます」も、食べ物やお箸に神様を見立ててます。
こんな感じで、日本人は女性性が強めのため、女性性原理が働き、神様との関係は水平でかなり近いと言えます。
◆今後のコミュニティや組織の作り方
では、これを参考にしてコミュニティや組織で考えてみると、
これまでの男性性強めの時代が終わり、女性性がますます強まっていく事を考えると
リーダー
↓
メンバー
の様な一方的なベクトルのコミュニティではなく
リーダー⇄メンバー
の様な、相互にフィードバックができる、水平なベクトルを持ったコミュニティを作るのが適しています。
が、私は更に先を見通すなら【垂直と水平の融合】がBestで、これが今後最も最先端なコミュニティ作りになるかと思います。
ただし注意なのは、コミュニティは
作るまでは男性性が強め。
作ってから運営するには女性性が強め。
という様に、場面場面によって男性性と女性性のパワーバランスは変わるので、お気を付け下さい。
最初の人を集める段階では、男性性が必要ですよ。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使って読んで下さり、ありがとうございました。
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男性性と女性性の統合を神話や歴史から考察してみました
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
前回から「男性性と女性性の統合シリーズ」に入らせて頂いております。
この記事→
ざっくりと復習しておくと
『サヌキ男』男性性の強い男性
『アワ男』女性性の強い男性
『サヌキ女』男性性の強い女性
『アワ女』女性性の強い女性
自分はこれらどのタイプなのか?を把握しましょうというお話でした。
さらに言うと、ケースバイケースでどちらが強くなるかまで見極めができると最高でございます。
例えば
仕事では女性性が強めになのに、プライベートでは男性性強めになるなあ〜みたいにです。
◆ユングと女性性
今日からは、男性性と女性性の概念を色んな角度から、深めていきたいと思います。
まず、この男性性と女性性という概念の第一人者は「ユング」という心理学者なんです。
そしてこれは個人的な意見ですが、ユング心理学と日本人の民族性や精神性は相性がいいと思っています(ここ数年で流行ったアドラーより全然)
というのも、ユングは19世紀〜20世紀前半の心理学者ですが、男尊女卑の気分が強く、男性性の塊の様なヨーロッパで【女性性の重要性】の重要性を説いたど変態さんだからです。
おまけに研究のために、東洋や日本にまで目を向けたという点でも、相当稀有な人物です。
つまり、西洋の男性性ゴリゴリの合理主義的な概念よりも、元々女性性が強い日本人にとっては、肌に合うかと思います。
私はユングを学んだ瞬間「これや!!!」って思いました笑
◆神話や神々と男性性・女性性の関係
さてさて、ずーーーと「日本人は女性性が強い」と言っておりますが、それが本当なのか、神話の視点から紐解いていこうかと思います。
まず、西洋の神話では、神々の中心メンバーはみんな「男性の神」です。
ギリシャ神話には、ヘラ、アテナ、アルミテスなど女神も数多く登場しますが、あくまでもストーリーの基軸で大きな力を持っているのは、男性性の象徴であるゼウスです。
ところが、日本の神話では、イザナギとイザナミがs○xして日本列島や子供の神々を作った様に、女神の役割が最初から非常に大きいです。
また、日本では太陽の神&最高神(厳密には微妙)として伊勢神宮に祀られている、天照大神はご存知の通り女性です。
この様に、国成り立ちを記されたとされる、古い古い神話の時点で、大きな違いが見て取れます。日本はそもそも成り立ちの段階から、女性性が強めなんです。
◆日本の歴史と男性性・女性性の関係
また、邪馬台国をおさめていたとされるのは、女性の卑弥呼ですし、卑弥呼の死後も男性のを王を立てたら反乱が起き国が荒れ、仕方なく女性の「いよ」←変換でない。
を王にしたら、国がまた再び安定したとされています。
この様に、日本では古くから【女性性に重きを置く傾向がある】と言えます。
私は結構、世界中の神話や昔話や童話や宗教、思想を勉強してきましたが、これだけ女性性を重んじる国は他にないです。
そういう意味で、女性性を重視しているユング心理学は、結構しっくりくるかと思います。
という事で、きょうはとりあえず頭の中に「日本人はそもそも女性性が強い」というのを頭に入れておいて下さい。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使って読んで下さり、ありがとうございました。
補足として、
になりますよ!!
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