コルチゾールとストレスの関係性。そしてコルチゾールの作用とは?
どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ
ともぴこです。
ここ数回は「ドーパミン」についてあれこれ話をさせて頂いてます
⑴ドーパミンとはどんな物質か?分かりやすく解説します - はぎのともぴこの幸福論
⑶ストレスは脳を破壊するだけなのか? - はぎのともぴこの幸福論
前回は、意識上の快楽と脳にとっての快楽は違うという事をお話しました。
ちょっと痛いけど痛気持ちくてやめられないSMプレイ
やってる時は辛いけど癖になる筋トレ
など、カッパえびせん状態を引き起こしてしまうのは、意識と脳の「ズレ」で起こるとのことでした。
そしてその状態を招く原因が《コルチゾール》というストレスホルモンとの事でした。
ちなみにストレスは、必ずしも絶対的な悪役ではなく、使い方によっては行動の動機やモチベーション維持の作用もしてくれます。
あ、あと、不倫とか浮気とかも「罪悪感はあるんだけどあのスリルが堪らんのだよ、、、、」という人は、もしかしたらある種コルチゾールに毒されているのかもしれません笑
◆コルチゾールとはどんな物質なのか?
ではでは、話題の《コルチゾール》はどんな物質なのか?というと、一言でまとめれば
【ストレスを感じさせるものを予感(体感)させると、報酬系から出る物質】です。
ドーパミンは「GETできそう」「やれそう」みたいに期待した時に出るのに対して、
コルチゾールは「アレ痛そうだな〜」「グロそうだなぁ」「辛そうだなぁ」「怖そうだなぁ」の様に、何らからのストレスを予感した時に出る物質です。
そして少しドーパミンと違う点は、ドーパミンは獲得したら期待が消えてドーパミンも消えるのに対して、コルチゾールは実際にストレスを感じてる時(例えばホラー映画を観てる時)にも出続けるものです。
つまり、コルチゾールは
①ストレスを感じそうと予感した時
②実際に感じてる時
どちらのパターンでも分泌されるって事です。
ただ、どちらかというと①の時の方が分泌量が多いです。
つまり、実際に眼の前でトラブルが起こったり、失敗したりして慌てふためている時よりも、将来の不安や心配事をふんふん頭で考えている時(ストレスを予感)の方が、コルチゾールは分泌されるという事です。
ホラー映画とかで考えてみれば分かるんですが、あれは「出てくるかどうか、、、」という不安の時に1番私達は怖くなりますよね。
実際に「バーン」と出られた後は、そこまでではないと思います(そういう意味で、日本のホラー映画はよくできてる)
となると、日常も同じで、私達は実際のストレスにさらされている時よりも、ストレスを予感している時の方がコルチゾールが大量に出るって事です。
だから、うんうん悩んで行動しないのは1番ストレスを感じる行為なので、エネルギーが漏れるワケです。
◆ドーパミンとコルチゾールの関係性
そして、ここからが面白いんですが、実は報酬系からコルチゾールが分泌されると【一緒にドーパミンも出てしまいますww】
つまり、ストレスを予感したり、ストレスを感じたりした時に、報酬系から同時にドーパミンも出る仕組みになっているんです(厳密にはかなり複雑の経路を取るんで違うんですが、ここでは分かりやすくしておきます)
そして《適量のコルチゾールは、ドーパミンの効果を高める》ということも分かっています。
つまり、適度に自分の脳にストレスをかけると、脳はコルチゾールを出すと同時にドーパミンも出すという事です。
ドーパミンが出るということは、脳は興奮状態になり、行動に繋がりやすくなったり、モチベーションの維持になったりします。
ランナーズハイやゾーンや火事場の馬鹿力という状態は、まさに《コルチゾールをドーパミンが凌駕した状態》とも呼べるかもしれません。
後から鬱病の話も沢山しますが、鬱病の人は基本的にドーパミンの量が足りません。
だから無気力になり行動する気が起こらないワケですが、じゃあ「新しい事をやったり見たりして、ドーパミン出せよ」という話になるんですが、鬱病の人からしたら「その気力さえ起こらない」という事です。
そういう人にオススメなのが【適度な運動】です。
運動をすると、適度なコルチゾールが否が応でも出てくれるので、報酬系から一緒にドーパミンが出て、ドーパミンの分泌量を増やせ精神面の改善や無気力の改善に良い影響が起こります。
よく「鬱には運動」と言いますが、そのコンテクストはこれになります。
鬱病の人に限らず、最近モチベーションが上がらない、やる気が出ない人というのは、
のどちらかの可能性が高いんです。
だから、やる気を出すためには、まずは適度な運動をしてみるのがオススメです。
そうするとドーパミンが出て、他の事もやる気になってくるので。
つまり、こうやって適度なストレスをかけコルチゾールを出し、同時にドーパミンも出す事を、
私は勝手に【ドーパミンコルチゾール連動システム】と呼んでいるワケです(完全な造語)
そして、モチベーションについては面白い話があるんですが、その話おいおい。
ただし、このドーパミンコルチゾールシステムは間違った扱い方をすると、破滅の道へと向かいます。
次回はその辺のお話を。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
今日も、貴重なエネルギーを使って読んで頂きありがとうございました。
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