音楽業界の市場規模の推移から考察する、今後の私たちの働き方

◆現在の音楽業界の分析と、そこから紐解と私たちの働き方

 


どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

 

ともぴこです。

 

 

ここ最近のニュースは、北朝鮮問題や不倫ばかりでミサイル→不倫→ミサイル→不倫→ミサイルという謎のアルゴリズムができあがりつつありますが、

 

私が1番最近発見したニュースが「AKBがB'zのシングルCD総売上枚数を超え、ついに日本一に!」という衝撃的なニュースです(結構前のニュースですが、この前たまたま発見しました笑)

 

 

ニュース

AKB48がシングル総売上枚数の歴代最高記録を更新 B’zファンは怒り? - ライブドアニュース

 

 

 

音楽業界と携わることが多い自分としては、意気消沈してました笑

 

 

まぁ同時に秋元康の凄さを再認識したわけですが、、、、

 

 


ということで、今日は「現在の音楽業界の分析」と「そこから紐解く働き方」について解説しようと思います。

 

 

 

 

◆現在の音楽業界の低迷の原因

 


まず、皆さんご存知の通り、音楽業界(特にJPOP)はCD不況の時代と言われるように、衰退の一途を辿っています。

 

 

どのぐらい現在の音楽業界がヤバイのかと言うと【今後5年間で音楽業界の市場規模は、15年前の5分の1になる】と予想されていますし【音楽業界にいる8割の人間は食っていけなくなる】と言われています。

 

 

そのぐらい激ヤバな業界です((((;゚Д゚)))))))

 

 

「何故こんな悲惨な状態になってしまったのか?」というと、「これだ!」と1つの結論片付けられるほど単純ではないのですが

 

 

よく世間で言われるような

 


音楽配信youtube・ネットの登場によるCDの売上低下

広告費の不足

LIVE意外での利益率の低さ

 

 

この辺の理由は「今の現状を導きた本質ではない」と、いつもセミナーやコンサルで言っています。

 

 

 


少し過去を遡ると

 

JPOPというのは約20〜25年前が全盛期で、ミリオンヒットが連発するほどのCDバブルでしたよね。何故あんなにバブルったと思いますか?

 


その理由は「曲が良かった」「アーティストが良かった」というのではなく

 

 

 

 

【JPOPバブルはカラオケバブルの副産物】だったからです。

 

 

カラオケのためのJPOPであり、JPOPのためのカラオケではなかったワケです。

 

カラオケBOXが日本各地に出来始め、そこで歌うための曲こそが「JPOP」だったんです。

 

 

つまり、遊びや娯楽が多様化しカラオケバブルが崩壊してくると、必然的にJPOP・音楽業界も連動して衰退してくるんですね。

 

 

このまるで、政治家と建築業界との癒着の様な《JPOPとカラオケ業界との深い癒着》が、現在の音楽業界衰退の本質的な原因です。

 

 

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つまり

 

 

カラオケの人気がなくなる

JPOPが歌われなくなる

JPOPの人気が落ちる

ますますカラオケに行かなくなる

JPOPへの興味が減る

 

 

こんな負の連鎖が音楽業界凋落の原因で、この関係を断ち切れなかったのが《音楽業界最大のミス》だったんです。

 

 

音楽配信youtube・ネットの登場によるCDの売上低下

広告費の不足

LIVE意外での利益率の低さ

 

も少しは影響がありますが、よーーく科学的に分析すると、それは本質的な問題からは少しズレているんです。

 

それは業界の人自身がよーく分かっている筈なんですが、論点をずらし誤魔化し続けていたらとんでもない状況になってしまったワケです、、、

 

 

 

 

◆現在音楽業界を支えている偉大なアーティスト? 

 

 

 

 

まぁこうやって音楽業界は縮小し続けているんですが、今のこんな死にかけの音楽業界を支えているのは

 


皆さんご存知の通り

 

 

嵐や関ジャニなどのジャニーズ
EXILEグループ
AKB関連を中心とするアイドルグループ

韓流歌手

 

 

その他にかろうじて頑張っているのが、きゃりーぱみゅぱみゅゴールデンボンバーSEKAI NO OWARIなどの、強烈なキャラクターや世界観をウリにしているアーティストたちです(みんな消えかけてる??)

 

 

 

彼らに、現在の音楽業界はおんぶに抱っこ状態です。

 

 

 

つまり【一部のドル箱アーティストやグループに依存し、そして彼らの濃い一部のファンに莫大なお金を使わせて成立している】

 

 

それが現在の音楽業界です。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 

 

 


キャバクラと同じでNo.1~上位の売上に依存し、後はおまけ状態になってるんです。

 

 

 

 

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例えば、2010年~の年間CD売上トップ20を検索してみて下さい。ほぼ90%がジャニーズかAKBグループかEXILEグループですから。

 

それぐらいの依存体質です。

 

何かに依存するのは個人でさえも危険ですが、それが業界全体なんですから、今いかに音楽業界がヤバイのか理解してもらえるかと思います。

 

 

 

ここまでをまとめると、

 

JPOPのカラオケの副産物化

楽曲の低下(低くても売れたから)

カラオケバブルの崩壊

JPOPバブルの崩壊

アーティストでは売れない

キャラクター歌手への依存

 

 


こんな流れになっております。

 

要するに、音楽業界は既に音楽業界ではなく【キャラクター産業になった】と言えます。

 

 

つまり、どんどん純粋に音楽だけで食べていきたい「アーティスト」という方々は食っていけなくなる。それが今後の音楽業界です。

 

 

だから【音楽業界にいる8割の人間は食っていけなくなる】と予想できるんです。

 

 

 

 

◆さらに深まる負の連鎖

 


しかもしかも、若手の実力のあるアーティストも「日本じゃムリだ」と敏感に感じていて

 

 

日本の実力あるプロ野球選手がメジャーに流失するように、実力のある若手アーティストは日本を無視しどんどん海外へ拠点を移しています。

 

 

よく私はオーディションに関わるのですが、実力のある若手が減っている印象を持ちがちなのですが、本当は数が減ったのではなく【実力者に日本の音楽業界が見捨てられた】と言った方が正しいです。

 

 

日本の音楽業界を狙っているのは、KPOPぐらいなもんですよ笑

 

 

こうやって、日本の音楽業界は実力者を失い、ますますキャラクター産業化していき、さらに業界は悪化していくんですね。

 

そしてこれはもう音楽業界の問題だけでなく、こんな実力のないキャラクター歌手ばかりを持て囃す「リスナーの質の問題」という側面もあります。

 


というか「質の高いリスナー」は自分の好きな歌手のLIVEなど生で味わえる活動を重視し、そこにお金はかけます。


だが、その他、つまり「音楽業界全体を良質なリスナーは見捨てた」と言えるんだと思います。

 

質の高いリスナー、質の高いアーティスト、どちらからも見捨てられてしまったんです。・゜・(ノД`)・゜・。


ガッデム。音楽業界。

 


というのが、今の音楽業界の現状です。
悲惨ですよね。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 

 

 

 

◆これを私たち個人に落とし込むと??



もう少し皆さんのお役に立つお話をすれば、

 

 

音楽業界は、キャラクター産業化して何とか保っていますが【キャラクターをウリにするのだけはやめた方がいい】です。

 

 


これはどこの業界でも、個人でビジネスや仕事をする場合でも同じです。

 


よく思慮の浅い人が「キャラを立てれば人が集まり、仕事やビジネスはうまくいく」何ておっしゃってますが、あれはあかんやつです笑


というのも

 

 


《キャラ押しはいずれ飽きられ、キャラを固めるとそれ以外の事をしにくくなるから》です。

 

 

 

まず
①キャラは飽きられる

 

の件ですが、キャラだけで押し売りをしていくと一時的に爆発的な繁盛をする場合もありますが、まず間違いなく長期的な繁栄はしません。

 

 

これはお笑い芸人を思い浮かべてもらえば分かりやすいと思うんですが、キャラを作りそれがハマった芸人は爆発的に人気が出ますが、すぐに飽きられ「一発屋芸人」と呼ばれる結果になりますよね。

 

 

あぁいう「一発屋芸人」は、たまたま自分のキャラと時代性が合い【実力がないのにキャラで売れた】パターンです。

 

キャラは必ず飽きられますし、今の時代コンテンツの消費がえげつなく早いですから、恐ろしい速さで飽きられ淘汰される事になります。

 


コンテンツの消費の早さは、メディアの多様化やドル箱頼みの企画の乱立のせいで、年々早くなっています。

 

だってもう、


8.6秒バズーカ
とか
あったかいんだから~


がいないでしょ?彼ら最近出てきたばかりなのに((((;゚Д゚)))))))

 

 


つまりこれはお笑い芸人の話だけでなく、音楽業界もキャラだけて売っている人は、すぐに飽きられます。

 

きゃりーぱみゅぱみゅ何かは、日本ではおそらく今年が限界です。

 

 

 

 

そう考えると、秋元康のAKB戦略はかなり巧みで

 

AKB自体のアイドルの数を多くし飽きが来にくい様にしていますし、NMBやSKEや乃木坂や欅坂の様にグループを複数作りリスクヘッジしていますし、おまけにAKBグループ自体のコンセプトが飽きられても良いように、真逆のコンセプトになっているのが乃木坂46ですからね。

 

さらにさらに、総選挙や各種企画を用意して飽きさせない工夫とリスクヘッジを徹底的にしています。

 

まるで、ゼンショーホールディングスやスカイラークグループの様なやり方です笑

 

この手法は飲食業界がよくとっています。

 

 

 

例えば、すき家ブラック企業として叩かれ業績が大きく傾きましたが、ゼンショーホールディングス自体は他にもたくさんの飲食店を経営していますので、すき家がダメになっても会社への致命傷にはなりません。


敢えて「すき家」という名前で売り、ゼンショーホールディングスの名前は隠しているんですね。リスクヘッジです。


飲食店は、食品衛生や今回の様な叩かれ方をすると、1発で潰れますからね。沢山散らしておく必要があるんです。

 

 

まぁこんな感じで?キャラへ依存するのは危険なワケです。

 

ましてや、AKBやゼンショーホールディングスの足元にも及ばない私達が個人が、キャラだけで勝負して行こう。とするのは、自殺行為に等しいので辞めて下さいね。

 

まずは実力。そこに付加価値としてキャラがあるなら、それはそれでいいのです。


最初からキャラ頼みはやめましょう。

 

次は短めに。

 

 

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②キャラを固めるとそれ以外の事をしにくくなる

 

 


ですが、今回もまずはお笑い芸人を思い出して下さいw


一発屋芸人の多くの方は、売れたネタ以外をやることができず、やったとしてもスベり、なかなか他の事に挑戦できていませんよね?


きゃりーぱみゅぱみゅPerfumeは、テクノポップ以外の音楽はできませんよね?


小倉優子はコリン星キャラからの脱出に苦労しましたよね?

 

 

 

そんな感じで、キャラだけ押して固めるというのは、かなりのリスクを伴いますし「短期的に消える人」の特徴でもあります。

 


奇をてらったり、世間の真逆を言ったりして無理やり注目を集めるのも、これらはほぼ同義ですからね。


きちんと自己成長して実力を蓄え、キャラは付加価値として考えておきましょう。



ということで、音楽業界についてあれこれ書いてみました。


音楽は身近でも、その実情は知らない人が多いと思うので長々と書きましたw
少しはタメになりましたかね?


読んで下さった皆さんは、ぜひとも「実力あるアーティスト」を応援してやって下さい。

 

 


ではでは( ´ ▽ ` )ノ
貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございます。

 

 

さらにこの話を深めた関連記事はこちら→アイドルとアーティストの境界線から見えてくる、長期的に活躍し続ける方法 - はぎのともぴこの幸福論

 

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