春分の日の意味と由来、そして過ごし方を分かりやすく解説しました。
◆春分の日と陰陽思想
どうもどうも( ´ ▽ ` )ﾉ
ともぴこです。
今日３月２１日は春分の日でしたね。
（イチローが引退した日でもありました）
この日のおかげで「やったぜ休み！」と思ってた人も結構いるかと思いますが、それ以上に"健康的に"重要な１日でした。
というのも「春分の日」は、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになる日で、春分の日以降は日照時間が夏至までどんどん長くなり、夏至の日は日照時間が1年で最も長い1日になります。
つまり、春分の日からどんどん「昼間」が長くなるわけですね。
なので【春分の日は、陰から陽への転換点】という事になります。
ちょっとこれだけの説明だと意味不明だと思うので、少し補足しておくと
中国には【陰陽思想】というものがあり、
これは、宇宙に存在する全ての事物を、陰と陽の2つのカテゴリーに分類しようという思想です。
さらに、どのような事物の内部にも陰と陽の二面があり、陰陽の間には相互依存、相互制約、相互転化の関係（簡潔に言えば相関関係）があると考えられているんですね。
この場合だと、
日が昇っている時間が「陽」
日が沈み夜の時間が「陰」
という事になります
（簡略化して説明してるので、厳密には少し違います）
なので、春分の日から夏至までがどんどん陽の力が強くなり夏至でピークを迎え、そこからは徐々に昼の時間が短くなり、秋分の日でまた昼と夜の時間がほぼ同じ長さになります。
さらにそこから、秋分の日以降は日照時間が冬至までしだいに短くなり、冬至の日は日照時間が1年で最も短い1日になります。
要するに【春分の日と秋分の日は、陰陽思想的には、あの日陽のエネルギーと陰のエネルギーが、極めて50:50に近い】という事です。
という事を踏まえると、少し深く理解して頂けるかと思うんですが、春分の日は【陰から陽への転換点】という意味で、重要な意味を持つ１日なんです。
「ちょっと陰陽思想がイメージ湧かないぜ」という人は、この画像を見てみて下さい。
こんな感じで、自然だけでなくあらゆる物を、陰と陽にカテゴライズしていくのが陰陽思想です。
そして、これと五行思想（この世のあらゆる事物は火木土金水の5つの要素から成り立っている）と陰陽思想を融合してできたのが「陰陽五行思想」で、この思想をベースに東洋医学の理論は構築されています。
ちょっと感覚的に理解しやすくするために、図を沢山シェアしておきますね。
☆陰陽思想を表す図
誰もが一度は見た事のある、この勾玉の様な図は、陰陽思想を見立てたものなんです。
とにかく陰と陽は全ての万物が持つ性質です。二つは相対的であり、どちらか一つでは存在しません。
☆五行思想の図
◆春分の日以降は陽のエネルギーに乗ろう！
春分の日が【陰から陽への転換する日なんだ】というのは理解して頂けたかと思うんですが、実はここからが超重要です。
というのも、春分の日から徐々に陽のパワーが強まっていきます。
で、私達が自然や原理原則に従って生きているなら、どんどん陽の症状や性質が出やすくなります。
これから秋分の日までの季節は、放っておくと、
私達は
非物質的に（抽象度が上がりやすく）
動き・行動が活発に
拡張・拡大の気分に
上昇思考に
内部（自分の内面）からエネルギーが生まれ
心や性格や気分が明るく
心が暖かく
男性性が強めに
論理的に
率直的に
個人的に
計画的に
興奮気味に
自信が強めに
なり易くなる。という時期になります。
つまりこの時期は、行動したり、ステージを上げたりするのにはモッテコイの時期なので、陽のエネルギーに乗るのは大いにOKですが、
陰陽思想は全てパワーバランスなので、あまりに陽にバランスが偏ってしまうと、かなりウザイ奴wになりがちですし、エネルギーを使い過ぎて疲れ果ててしまう危険性もあります。
なので、バランスをとる感覚も必要になってきます。
あくまでも健康は、王道の【中庸の状態】を目指します（どこが中庸かは、人それぞれですが）
◆春分の日以降は大きな変化に見舞われる？
そしてこの、春分の日〜4月ぐらいは東洋医学で言うところの「肝」が不調をきたす可能性が大です。
「肝」というのは、西洋医学で言うところ「肝臓」だけの働きではなく、もっと抽象度が高い概念で、
自律神経系や新陳代謝の機能を担ったり
全身の「気（エネルギー）」の流れをコントロールしたり
精神を安定させたり
内臓の働きをスムーズに保ったり
血を貯蔵したり
と、めちゃめちゃ色んな役割をこなしています。
つまり「肝」の調子が悪くなると、上に挙げたあれこれの調子が悪くなるという事です。
なので、この時期は「肝」を労わる食事や生活習慣をとる事で、体内の陰陽のバランスを整え、王道の健康に向かう事ができます。
ちなみに「五行」では、春は木火土金水の中で「木（もく）」に属します。
自然界の全てのもの、木々や草花がすくすくと成長し、新陳代謝が活発になる季節なので。
で、当然、私達人間も自然の中で生きているので、他の木々や草花と同様に、新陳代謝が活発になり、冬に溜まった老廃物を発散していく時期になります。
そして少し抽象度を上げると、身体だけでなく様々な部分で新陳代謝が起こるのがこの時期です。
春分の日以降は、良い意味でも悪い意味でも【今まで自分が築き上げてきた、世界観やルールやアイデンティティが崩壊する】そんなタイミングにもなります。
それは
卒業式
転勤
引っ越し
入学
転職
就職
など、環境が変わるイベントが沢山あるのも１つの要因ですし、季節的にもそうなんです。
今までの自分が溜め込んでいた、負のエネルギーや隠していた物事、解決しなければならないテーマなど、あれやこれやが一気に、草木や花々と一緒にブワッと出てくるタイミングなんです。
そして、身体だけでなく、あらゆる面で新陳代謝を起こしていくんですね。
だから、今、悪い事や問題が続発してたり、大きな課題に直面していたりする人は原理原則や自然のリズムに乗れてるって事なので、深刻に考えたり落ち込んだりせず「そういうタイミングなんだ〜！」と捉えて、一気に片付けちゃって下さい。
ただ、そんなある意味「変化」と「新陳代謝」と「成長」の時期の今ですが、先ほど言ったように「肝」の調子が悪いと、ポテンシャルを最大限発揮する事ができません。
ということで、少し「肝」の調整を方法を伝授していきます。
◆肝の養生法
まずは食べ物ですが、シンプルに【旬のものを食べる】というのが１番です。
現代は、季節関係なく何でも食べれますし、栄養価の高いサプリメント何かで、常に栄養素を補給できたりしますが、それよりも"旬のものを食べる"というのが、最もエネルギー的にも身体のリズム的にも健康的にもBestです。
で、オススメの食材は
たけのこ
ふき
クレソン
あさり
はまぐり
グリンピース
ってキリがないから、ここ見て参考にしてw
→http://k52.org/syokuzai/all/13
春が旬の食材は、大抵が「肝」に良い影響を与えるものなので、意識して使ってみて下さい。
後は生活習慣ですが、この時期は特に【汗をかくこと】が重要です。
さっきも言ったように、この時期は新陳代謝が促進される時期なので、
そのお手伝いとして、汗をかく程度の運動をしたり、お風呂に入ったりして、体内の新陳代謝を高めるのがオススです。毒出し期間とも言えますね。
特にオススメなのが、朝の散歩で、春の陽気を胸いっぱいに吸い込んでください。
他にも新しい事をしたり、新しい場所に行ったり、新しい事を学んだりするのもいいですね。
とにかくこの時期は「動く」のがポイントです。
という事で、短く書くつもりでしたが、東洋医学概論みたいになりクッソ長くなってしまいました。
誠に申し訳ございませんww
◆春分の日以降の過ごし方まとめ
・春分の日は、陰から陽への転換点。
・春分の日から秋分の日までは、陽のエネルギーが強め（夏至がMax）
・陰陽思想
・五行思想
・陰と陽のバランス
・肝を整える
・色んなものが崩壊し、新陳代謝が起こる時期
などなとのお話をしました。
ではでは( ´ ▽ ` )ﾉ
今日も貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございます。
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