さかなくんから学ぶ、いじめの根本原因とその対策
◆どんなルートからも本質には辿り着ける
この前長々と、この記事で
→情報発信ビジネスで成功する人、しない人の決定的な違いとは? - はぎのともぴこの幸福論
フィルターの大切さや、縦軸の重要性のお話をしましたが
今日はその話をもう少し膨らませて
《まずは世界をきちんと観察・分析し理解するというプロセスを歩み、その後にフィルターを通して世界を見よう》というお話をします。
きちんと物事を理解してフィルターの精度を高めていくと、全く違うルートからとある事柄を学び出したのに、かなり似た結論(ゴール)に行き着くという現象が起こります。
ということで今日は、
私が教育やコミュニティ運営というフィルターから考えた「いじめ」と、さかなくんが魚から考察した「いじめ」が同じゴールに行き着いてるやん!という具体例を載せていきます。
◆いじめはなぜ起こるのか?(ぴこ理論)
まずは私が3年前ぐらいに書いた文章から。
テーマは「いじめなぜ起きるのか?」です。
まずいじめは、いつでもどこでも起こりうる普遍的現象です。残念ながら。
人間の営みの1つって言えちゃえるぐらいです。悲しいことに.....
おまけに根絶は100%無理です。
が、最近私は「いじめ」に関連して衝撃的な事に気付いてしまいました。
それは「いじめが起きやすい集団」と「いじめが発生しにくい集団」があるってことです。
例えば、学校や会社やバイト先。
これらの場所には、形や外観は多少変わるけど、いじめが発生している場合が多いです。
それじゃ「こういういじめが発生しやすい集団の特徴はなんなのか?」というと
【密室的で閉鎖的な空間】だという共通点があります。
学校や会社やバイト先も密室的で、閉鎖的な空間です。
ましてや義務教育の学校生活なんかは、学校が子供にとって世界の全てで、外部はかなり介入しにくいですし、バイト先や職場もかなり閉鎖的で、関わる人は所詮職場の人だけだけです。
こういう密室的で閉鎖的な集団の中では、どうやら「いじめ」が起こりやすいという傾向があります。
というのも、こういう密室的で閉鎖的な空間では「逃げ場がない」からです。
つまり、いじめられても脱出することも対抗することも難しいので、いじめられる側は頑張って耐えてしまうんですね。
おまけに密室的で閉鎖的な空間では「ヒエラルキー」が自然と構築されてしまいます。
王様・貴族・庶民・奴隷
とまでは言わないけど
絶対的恐怖のリーダー
それに追従する人
傍観者・一般人
リーダとその取り巻きに目を付けらた人
自然とこういうヒエラルキー的なものが出来上がってしまいガチです。
だからこそ密室的で閉鎖的な空間では、いじめが起こりやすいです。
それじゃあ逆に、現代でいじめが起こりにくい空間とはどこなのか....
と考えると、それは【開放的な空間】です。
やっぱりここでは、いじめが起こりにくいんです。
小学校から高校まではいじめは絶えないのに、大学という開放的な空間では、いじめが存在するという話は殆ど聞きません(サークルや小規模な大学は別)
他にもSNS経由で作られたコミュニティや、義務感なく構築されている空間では、いじめが起こりにくいです。
というのも、こういう開放的な空間では、いじめられれば別に撤退すればいいんだけなので、いじめが起きないのは当たり前ですよね?
と以上の点を考察してみると、いじめの最善の解決方法は【開放的な空間の構築】が重要なんじゃないかな?と個人的に思います。
多くの人が、いじめの減少策を考えると、その対策を人に求めます。
いじめてる側に、ほにゃららさせれば
いじめられてる子が、ほにゃららすれば
親が、ほにゃららすれば
教師が、ほにゃららすれば
とか。
でもこれってよくよく考えれば完全に的外れ。
自分の過去をよく思い出せば分かると思うのですが、これまでに「いじめの解決者」が存在した事は殆どないはずです。
いじめの構造のうえでは、みんな
・加害者
・被害者
・傍観者
になってしまいます。
良い悪いじゃなくなってしまう。
これは仕方ないです。
だから、いじめを減らすための対策は人に求めるのではなくて【空間の構築】に目を向けるべき。だと私は思うのです。
難しい教育理論や心理分析は必要なくて【開放的な空間の構築】ここにいじめ解決のヒントがあると思います。
ここまでが私の「いじめ論」です。
では次にさかなクンの考察をどうぞ。
◆いじめはなぜ起こるのか?(さかなクン理論)
【さかなの涙】
さかなの世界にもいじめがある。
小さな学校のなかにも。
せまい社会の中にも。
中学一年生のとき、
吹奏楽部で一緒だった友人に、
だれも口を聞かなくなったときがありました。
いばっていた先輩が、
三年生になったとたん、
急に無視されたこともありました。
突然のことで、
ぼくにはわかりませんでした。
でも、さかなの世界と似ていました。
たとえば、
メジナというさかなは、
海のなかで仲良く群れて泳いでいます。
せまい水槽に一緒に入れたら、
一匹を仲間はずれにして攻撃をし始めたのです。
怪我をしてかわいそうで、
そのさかなを別の水槽に入れました。
すると残ったメジナは、他の一匹をいじめ始めました。
助け出しても、
また次のいじめられっこが出てきます。
いじめっ子を水槽から出しても、
新たないじめっ子があらわれます。
ひろい海の中なら、こんなことはないのに、
小さな世界に閉じ込めると
なぜかいじめが始まるのです。
同じ種類同士です。
いじめも、小さな部活動でおきました。
ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。
でも、仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。
学校から離れて
海岸で一緒に糸をたれているだけで、
その子はほっとした表情になっていました。
励ましたりできなかったけれど、
だれかが隣にいるだけで、
あんしんできたのかもしれません。
ぼくは変わりものですが、
大自然のなか、
大好きなさかなに夢中になっていたら、
嫌なことも忘れます。
小さなカゴの中でだれかをいじめたり、
悩んでいたりしても、
楽しい思い出は残りません。
外には楽しいことがたくさんあるのに、
もったいないですよ。
広い空の下、
広い海へ出てみましょう。
ここまでがさかなくんの本の抜粋です。
◆どのルートからでも、丁寧に分析・理解すれば同じ結論にたどり着く
どうでしたか?
2人ともいじめは「狭い・閉鎖的な空間」で起こり、「広い海や開放的な空間ではイジメなんか起こらない」というゴールに至っています。
私は教育とコミュティ運営のフィルターを使って。
さかなクンは魚のフィルターを使って。
2人とも一見関係のないところから「いじめ」を考えましたが、似た結論になりました。
これは【使ったフィルターは違うけど、丁寧に分析・理解すれば行き着く本質は同じ】ということを、如実に現しています。
中には「同じ結論じゃ、ユニーク性がないんじゃ?」と思う人もいるかもしれませんが、結論に至るまで「プロセス」が違うので、結論は同じでも全く被っていません。
しかも抽象度の低い人なら、私とさかなくんの文章が非常に近い事にさえ、気付けない可能性があります((((;゚Д゚)))))))
ま、何はともあれ、考察するジャンルは違くても丁寧に突き詰めていけば、結構同じゴールに辿り着くよ。という事でした。
なので、どんなジャンルからでも、様々な事を深く理解する事ができるんです。
役に立ちそうだから
儲かりそうだから
みたいな理由で学習するジャンルを決めるのではなく、ぜひ好きなものをガンガン学んで見てください。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ
今日も貴重なエネルギーを使い読んで頂き、ありがとうございました。
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